自動運転車の安全向上のため、ドリフト走行に挑戦するラジコン

最も安全なコースを、数千の候補から計算しながら走行します」

トップGIF画像は、ラジコンを趣味とする人の動画…ではなく、自動運転車安全に関わる研究の一部です。ドリフトとよばれるテクニックで、アクセルを踏んで後輪を滑らせながらカーブを曲がる方法が試されています。

そもそも、本来の交通ルール上、自動車で角を曲がるときは、減速走行が基本。自動運転車であればなおさら、交通ルールに忠実でコンサバなはず。その一方で、このアグレッシブな操縦方法を学習することは、「もしも」の事故対策として不可欠なのだとか。

AutoRally」とよばれるこちらのラジコントラックは、厳密にいえば、おもちゃながら最高時速はなんと約100km。ちなみに長さはおおよそ1mあり、通常の自動車の1/5になっているのだそう。

ジョージア工科大学の研究者らによってアップグレードされたトラックは、ジャイロセンサー、ホイールエンコーダー、ハイスピードビデオカメラ、32GBのRAM搭載のクアッドコアコンピュータが装備されていて、リアルタイムなデータ収集が可能になっています。

動画では、まず人間による制御下でゆっくりと数周走らせながら、トラックの人工知能にコースを慣れさせています。その後は、時速約30kmの一定スピードで走行しつつ、人工知能がトラックをナビゲートしている状態になっていました。

これは、特別に開発されたアルゴリズムによって、2.5秒後に走行可能なコースを2,560通り算出しながら、ハンドル、アクセル、ブレーキを使い分けて、最も安全なコースを走っていたのです(...かっこいい!!)。

トライ&エラーで自己学習を繰り返していたという人工知能。60秒ごとに走行可能なコースは再計算され、常に衝突を回避するスピードで走行するために、わずかにハンドルやアクセルが修正されていたといいます。

研究のポイントは、いかにハイスピードでドリフトを成功できるか学習させることではなく、衝突事故悪天候時のスリップを回避するために、やむを得ずアグレッシブな操縦が必要な場面で、自動運転車がいつでも制御可能なシステムを開発すること

そんなAutoRallyに関する最新情報は、こちらから引き続きチェックしてみてください。

source: AutoRally via IEEE Spectrum

Andrew Liszewski - Gizmodo US [原文

(Rina Fukazu)