「スター・ウォーズ」の主な謎の真相が小説で明らかに!

「スター・ウォーズ」の主な謎の真相が小説で明らかに! 1

映画「スター・ウォーズ」シリーズの「ジェダイの帰還」と「フォースの覚醒」の間の空白の30年間には数々の謎がありますが、その一部がClaudia Gray著の新作小説「Bloodline」(ブラッドライン/血統の意味)で明かされているようです。

本作の主人公はレイアで、舞台は「フォースの覚醒」の6年前です。以下には小説のネタバレが多分に書かれている他、「フォースの覚醒」を含む「スター・ウォーズ」シリーズのネタバレもありますので、ご注意ください。

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分裂して揺らぐ共和国

「ジェダイの帰還」から20年近く経った時代を描いた本作。当初はモン・モスマがリーダーシップをとっていた新共和国の元老院は、結局のところ旧共和国と同じくらい役立たずでした。当初議長となっていたモスマは、後に病の影響で議長の座から降りることに。

この時点で元老院は、共和国の力は加盟惑星で平等に分けられるべきだという「Populists」(大衆主義)と、共和国の統治は一カ所に集約されるべきだという「Centrists」(中心主義)に二分されていました。

「Centrists」はモン・モスマの働きで、弱体化した宇宙艦隊軍を再び強いものにしようという動きも見せます。これにより二分された元老院は効率性を失い、議案なども通らず、共和国は行き詰まりことに……。

政治の行き詰まりや内紛に悩むレイア、そしてレイアが銀河帝国亡き後の新共和国に不満を持つきっかけが小説では描かれています。

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レイアの恐ろしいニックネーム

レイアはある時点で、自分がジャバ・ザ・ハットを殺したという証拠が記録されていることを知ります。それにより、ニクト(ジャバのセイル・バージなどにも乗っていたエイリアンの種族)の間で「ハット・スレイヤー」(The Huttslayer)というニックネームで知られるようになったとか……。そして、この小ネタは現実世界を反映したものでもあるんです。

昨年「ディズニーが静かに『スレイブ・レイア』(ジャバに捕らえられていた姿のレイア)のグッズの製造を中止しようとしている」という噂が流れ、論議を呼びました。これは「スター・ウォーズ」の数少ない女性のヒーローに、よりポジティブなイメージを作ろうという思いがあってのこと。そして、ディズニーが「スレイブ/奴隷」のトイを作るというファミリー向けの企業にとって、居心地の悪い状況から抜け出す意味もありました。

しかし、この動きは賛否両論で、レイアを演じるキャリー・フィッシャー自身は「子どもたちにあの衣装をどう説明したらいいんだ!と声を荒らげる親はバカげている」とコメントしています。

そういった流れの中で、賛否どちらにせよこのフランチャイズを作り続けるように、ただし「スレイブ・レイア」としてではなく、「レイア・ザ・ハットスレイヤー」としてという声があり、どうやら著者はこれをうまい具合にカノン/正史の中に滑り込ませたようです。

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ハンとレイアは遠距離恋愛をしていた

「フォースの覚醒」のノベライズ版ではハンとレイアが結婚していたことが確認できますが、「Bloodline」では彼らの関係がもう少し詳しくわかるようです。

銀河帝国の崩壊後、2人はすぐに結婚しており、ハンの登場は最小限なものの、レイアがハンに対して持つ複雑な心境も描かれています。

彼らはともに暮らすには住む世界があまりに違うため、お互いに会いに行ったり、一緒に任務で旅したりする以外は、円満ながらも離れて生活していました。レイアは元老院で働き、ハンは飛び去り、どうやらスターシップ・レーサーとなっていたようです。

そして惑星キャッシークの開放の後、キャッシークを故郷とするチューバッカは引退。彼は母星へ戻ったあともハンとレイアと定期的に連絡を取り合っていました。

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レイアがジェダイにならなかった理由

「Bloodline」で描かれている時期には、レイアとルークが兄妹だということは知れ渡っていました。そして、レイアもまた兄と同じくフォースが強いということも知られていたのです。

本作でのなぜジェダイを再建するルークに加わり、自らもジェダイ・ナイトにならなかったのか?という問い(すでに他作品でその答えは描かれていますが)に対してレイアは、ジェダイの道を歩むことではなく、政治に人生を費やしたいと答えています。もっとも、彼女のフォースの強さは「フォースの覚醒」でも、愛する者の死を感じるというシーンで描かれてはいます。

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Princess Leia #2, art by Terry and Rachel Dodson

ルークもレイアも実の母を知っている

ディズニーによる新たなカノンでは、エピソード1から3についてはほとんど触れられていません。しかし、「Bloodline」ではレイアもルークも2人の実の母がパドメ・アミダラであることを知っています

元老院議員であったアミダラの人生を調べたレイアは、自分自身とアミダラとのつながりを発見。レイアは養母であるブレハ・オーガナのことも慕っており、何度か言及はするものの、生みの母であるアミダラとその元老議員としての仕事から強い影響を受けています

ルークとレイア以外にはあまり知られていないことですが、元老院の一部とレイアの親しい友達も知っているようです。

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そして誰もがルークとレイアの父親について知る

「Bloodline」の後半で、Centristの議員がレイアと議会をショックに陥れます。この議員は公の場でレイアがダース・ベイダーの娘だと明らかにするのです(アナキンがダークサイドに落ちたということはまだ広く知られていない状況)。これがレイアに大きな代償を払わせます。

まず、まわりの議員たちからの信頼を失い、何年もかけて築いた地位や支援を一挙に失い、評判も大きく傷ついてしまうのです。しかし、最も大きな代償はベンだったのかもしれません。レイアはこのことを実の息子には伝えませんでした。

本作を通して、レイアは息子のベンが力を悪いことに使う可能性を心配しています。それがレイアとハンが息子に祖父のことを教えなかった理由でしたが、この秘密を銀河中が知ることになってしまいました。

レイアは目に涙を浮かべ、ベンに真実を伝えるホロメッセージを送っています。しかし、このメッセージを彼が受け取ったかどうかはわからずじまい。いずれにせよ、実の父について隠していたことがベンの信頼を裏切る行為となり、若きジェダイが暗黒面へと堕ちる理由となったのです。

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ファーストオーダーの台頭とレジスタンス

レイアがベイダーの娘であるということが知られ、どん底にいるレイアをさらに苦しめたのはファーストオーダーの台頭でしょう。「Bloodline」でも他の小説でも、帝国の残党がジャクーでの敗北を機に銀河協定へサインした後に、帝国に忠実な者たちが隠れて去り、結成されたのがファーストオーダーだとほのめかされています。

本作では元帝国艦隊が監視星系から消え去るという記述も多いです。こうして、帝国の残党は軍を銀河の最果てに集めていました。そして、レイアの政治的なライバルが率いる、Centristsの大部分が共和国から離脱し、帝国支持者たちとともに政府を作ろうと計画。これによって新共和国に大打撃を与えます。Centristsらの軍隊と資金、そして密かに数を増やす帝国艦隊を合わせてファーストオーダーを形作ろうという計画でした。

しかし、ファーストオーダーが登場するのと同じように、その姿が明かされてまもなくレジスタンスの種が芽を出す様子も本作の最後では描かれています。共和国が離脱に対してなにもできないように動かされ、そしてレイアが元老院にもう仲間がいないという背景も、レジスタンス結成の裏にはありました。

以上のような出来事がレイアを引退させますが、アクバー提督などの昔の仲間や不満を持つ共和国軍のメンバーらを集めて、分離派の脅威に対抗する新たなレジタンスの結成にもつながるのです。

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これらはすべて「フォースの覚醒」の6年前のできごと

これが「Bloodline」の最もクレイジーな点だと思われますが、本作によると旧三部作と新たな映画のシリーズとの間に起きた大事件の数々は「フォースの覚醒」のわずか6年前に起きたこと。

ファーストオーダーの結成も、ベン・ソロのダークサイドへの転落も、ハンとレイアの別離も、ルークのジェダイの弟子たちの虐殺とルークの隠遁も、全て6年前の話です。

レイの過去に関しては、本作には何も書かれていませんが、もしレイがジェダイ寺院で訓練を受けて、ナイツ・オブ・レンによる虐殺を実際に目撃していたのであれば、レイは6年前には13歳だったはず。となると、「フォースの覚醒」でジャクーに見捨てられていた子供時代の彼女の姿と年齢が一致しないように思えます。

ジェダイへの裏切りは本作で描かれている期間、もしくは本作の直前に起きているように暗示されています。レイアは本作の中で何度もルークとベンに連絡を取ろうとしますが、返ってくるのは通信エラーのみ。もしフォースに敏感なレイアなら、なにかが起きたと気づいたのでは……?

どちらにせよ、「フォースの覚醒」で見られる銀河動乱は、誰にも予測できないほど素早く訪れたようです。


以上、io9のJames Whitbrook記者による「Bloodline」で明かされた主な謎でした。

まだ若かったベンには、両親が祖父の真実を隠していたことは衝撃だったことでしょう。以上の事柄を踏まえて「フォースの覚醒」をあらためて見ると、新たな発見があるかもしれません。

©Lucasfilm 2016

James Whitbrook - Gizmodo io9[原文

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