ストーム・トルーパーの格好をする際に気をつけること

ストーム・トルーパーの格好をする際に気をつけること 1

「スター・ウォーズ」のコスチューミング団体「第501軍団」の一員である米GizmodoのAndrew Liptak記者。これまでストーム・トルーパーのコスチュームの作り方を連載してきましたが、今回はいざコスチュームが完成したら、まず考慮すべき点を論じています。

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この話題について考える発端となったのは、先週のニュース報道でした。ジョージア州ニューボーンの道端でストーム・トルーパーのコスチュームを着た男が目撃され、地元の保安官が呼ばれ、保安官代理が彼を捜し出すことに。

事件の報告書によると、保安官代理が近づいたとき、Justin Marling氏は両手で本物の武器だと思われるものを持っていました。彼らが武器を置くように命じましたが、同氏は背を向け歩き続けたのです。保安官たちがもう一度命じたところ、Marling氏はようやく銃を置き一歩下がったとのこと。

このような事態に恐れおののきました。コスチューミングという趣味に携わることで己の命を危険にさらしかねないとは…! 

僕は、世界規模のコスチューミング団体である第501軍団のメンバーです。この団体は名称だけでなく、数多の理由から招待されたイベントのために「トルーピング」を行なう組織能力もある程度知られています。他のコスチューミング団体と同じように、メンバーは時間とお金と労力をかけて制作したコスチュームを着られるだけでなく、よい行ないをしてチャリティー活動の長い歴史があります。

昨年末、イベントに参加予定の第501軍団のメンバーたちに向けてディズニーから「ディズニー公認のイベントで小道具の銃は絶対に認めない。ディズニー以外のイベントでは推奨しない」というガイダンスが出されました。これが出された理由は明白で、サンバーナーディーノ銃乱射事件が起きたばかりで、世間は気が立っていたのです。また、他の乱射事件を受けて、全米各地の劇場では衣装や仮装マスクを規制するようになったところもありました。

あらゆる条例や法律によって、コスチューミングという趣味は面倒なことになりえます。今年の初めにバーモント州のバーリントンは、着ぐるみの集団がチャーチストリート・マーケットプレイスから追い出された件を受けて、仮装マスクの禁止令を緩めることにしました(この法律は元々、KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバーが公の場に出るのを撲滅するために設けられたとか)。またボストンでは昨年11月に、公共の場での本物そっくりな玩具の銃を禁ずることに。第501軍団が活動する国のなかには、全部ひっくるめてレプリカ銃を禁止しているところもあります。 

第501軍団のコスチュームのほとんどには仮面や小道具の銃がつきもので、それが公共の場にふさわしいかだけでなく、公共の場に出たときに法律に則っているかの確認は着用者に委ねられています。 

ストーム・トルーパーの格好をする際に気をつけること 2

昨年12月には、第501軍団のコミュニティー全体でこの件について話し合われ「世間は敏感になりすぎだし、持ち運ぶ人たちが危なくないのは火を見るよりも明らかなのに」と小道具の武器の持ち運びが規制される動きについての不満があがりました。

ほとんどの人は人混みのなかからダースベイダーを見つけ出せますが、映画を観たことがなくて、僕たちが何なのか見当もつかない人たちもある程度いるわけです。僕はこれまで、宇宙飛行士、ロボット、試験的な警察官のようなものなどありとあらゆる他の物体だと思われてきました。キャラクターのコスチューム姿を見た歩行者が、彼らを害のない者とみなすかは想定できないもの。偽物の銃と思われるものを持っていたら尚更です。一年前、小学校の近くにストーム・トルーパーの格好をした男が現れ、学校を封鎖する騒ぎとなったことがありました。

小道具の銃を持ち運ぶことができないという不満に対して、僕自身はそういった規制が僕たちを救ってくれると考えています。世間がそのコスチュームを認識できないのなら、通報を受けた警官が出動するのに時間がかからないと思って間違いないでしょう。僕の悪夢のシナリオは、通報があって警官たちがトルーピングの現場に急行するというもの。ストーム・トルーパーのヘルメットは視界も悪く聞こえづらいです。だから誰かが命令を聞き間違えたり意味を取り違えたりして撃たれたなんてニュースを耳にしてしまう日を僕は恐れているんです。ジョージア州の事件の男性はラッキーでしたね。

ありがたいことに、そのような事態を回避する方法はあります。大きなイベントではイベント・コーディネーターと密接に連携することが大事です。人々がキャラクターのコスプレを見られると思っている場所にいれば、彼らにとってもわかりやすいもの。コンベンションでは、ストーム・トルーパーを二度見する人なんていないでしょう。店頭などでの宣伝イベントで浴びる注目が予想できるものです。しかし、何の告知もなしに学校の外に現れたり、考えもなしに行動したりするのはどうでしょう? 即座に面倒な事態になりかねません。 

問題を回避する一番の方法は地元の条例を理解すること、観客が活動を理解しているか確かめること、そして特定の場所に登場するときは常識に従って行動することです。ストーム・トルーパーの格好をするポイントは楽しむことであって、手錠をかけられたり酷い目に遭ったりすることではありませんからね。

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image by Hayes Johnson, Andrew Liptak

Andrew Liptak - Gizmodo io9[原文

(たもり)