もしやAmazon Echoで会話が筒抜けに…? 知らぬ間に盗聴の危険も

もしやAmazon Echoで会話が筒抜けに…? 知らぬ間に盗聴の危険も 1

もうなにも信じられなくなってきました…。

時代は音声認識アシスタントが活況を帯び続けています。有名なAppleの「Siri」を皮切りに、スマートフォンに語りかければ、いちいち指先で操作をしなくても、必要な情報を知らせてくれたり、タスクをこなしてくれるようになりました。そして、その究極のスタイルとの称賛すら集めているのが、家の中に置いておくだけで、便利なアシスタントの役割も果たすAmazon Echoといわれてきましたよね。

日本では未発売のままですが、Amazon Echoの最大の魅力は、スイッチオンを意識せずとも、音声認識が常に待機状態なので、必要なときに自然に語りかけるとアシスタント「Alexa」が起動することにあります。自然言語認識のため、普通の会話を聞き取って、質問への答えを返してくれるので、まるで人間のアシスタントが常駐しているようなイメージの完成度なんだとか。

ところが、やはり気になるのは、もしもAmazon Echoがハッキングを受け、常駐待機して収集している会話の内容が、すべて外部へ筒抜けになってしまったら? とりわけFBIをはじめとする捜査当局によって、ひそかに容疑者の携帯電話での会話を盗聴したり、メールのやり取りなどが勝手に調査されたりすることが大問題となっている米国では、Amazon Echoをめぐるプライバシー保護が重大な懸念となりつつあるようですよ。

実は米Gizmodo編集部のMatt Novak記者は、Amazon Echoを捜査目的盗聴したことがあるのかどうかについて、FBIに質問状を送付。米国のFreedom of Information Act(FOIA、情報公開法)で保護された権利に基づき、回答を求めたところ、このような正式回答が寄せられましたよ。

FBIがAmazon Echoから送られる情報にアクセスして収集を進めた記録があるかどうかに関し、回答をよこすだけでも、盗聴捜査をめぐる技術や手順、ガイドラインの流出につながるリスクがある。それゆえ、FBIは、肯定の回答も否定の回答も出すことはしない。

なんだか煮え切らない対応ですけど、はっきりと否定していないところがポイントでしょうかね~。

Siriにしても、Amazon Echoにしても、基本はデバイス単体で動作しているのではなく、常に収集した音声会話の情報をクラウドへ流し、解析結果が返ってくるスタイルとなっています。つまり、もしハッキングに成功し、裏で収集情報を自由に盗み聞きできるようにしてしまえば、ユーザーが語りかけた全会話が筒抜けに! Amazon Echoの場合、オフになることなく、置かれた部屋で繰り広げられた会話が24時間体制でダダ漏れになっていくわけですから、こんなに恐ろしいことはないでしょうね。

そういう意味では、AppleがiPhoneのロック解除要請に応じなかったのは、ユーザーのプライバシーをあずかる企業として、譲れない一線でもあったのかもしれません。Amazonなら、たとえば特定のユーザーから送られるAmazon Echoの収集データの開示要請があったとき、どこまで個人情報を保護してくれるのかな? 音声認識アシスタントのサービスを提供する企業の姿勢が、ますます重要性を帯びることにもなりそうですよ。

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Matt Novak - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)