レトロサウンドに歴史あり。80年代シンセ文化に迫るドキュメンタリーが資金募集中

The Rise Of The Synths

きっとどこかで聞いたことのあるあの音たち。

1980年代、世界中がきらびやかなポップスサウンドであふれていたあの頃は、そのサウンドを支えていたシンセサイザーが多様な進化と変化を遂げた時期でもありました。FM音源の名機といわれている、ヤマハDXシリーズが作られていたのもこの頃です。

楽器が変われば音が変わる、音が変われば時代が変わるということで、80年代のシンセサイザー文化を取り上げたドキュメンタリー「The Rise Of The Synths」がKickstarterにて制作資金を調達中です。

映像はIvan Castellより。0:50あたりから流れるテクノフューチャーなサウンド、このキラキラとした感じがまさにです。

ジャーニーの「Separate ways」のイントロやヴァン・ヘイレンの「Jump」のイントロなども、80'sシンセサウンドと聞くと連想するのではないでしょうか? このサウンドは80年代に発売されていた、ローランドの当時国内最上位機種の1つ「Jupiter-8」によるものです。

「Separate ways」のPVの3:50頃にJupiter-8のモックが出てきますが、本物は当時100万円近くもした上に重量も22kgなので、さすがに壁に貼り付けるのは難しかったようです。

ドキュメンタリーでは当時のシンセサイザーや電子音楽シーンなどを振り返りつつ、ポップスだけでなくジョン・カーペンターやジョルジオ・モロダーなど、映画音楽にも切り込んでいくとのこと。

ここでSynthwave(シンセウェイブ)という単語が出てくるんですが、Synthwaveとは80年代サウンドの特徴であるFM音源やレトロなシンセサイザーに注目したジャンルで、80年代以降にできた一種の回帰ジャンルになります。曲としてはこんなテイストです(BadJaysより)。

サイバーネオンな見てくれといい「80年代ってこんな感じしょ」を今の技術と感性で復刻させたような雰囲気があります。Dreamwaveとも呼ばれていますが、なんともダサカッコSFイイ。

2015年にはヤマハがDXシリーズを思わせる「reface DX」を、ローランドは「Jupiter-8」などを復刻した「Boutique」シリーズを発売し、KORGからは2016年に「Volca FM」が発売されました。歴史的サウンドへの憧れが、昨今強まっているのかもしれません。

source: Kickstater, vimeo, YouTube1, 2, 3

ヤマダユウス型