ブラジルの裁判所がWhatsAppを24時間サービス停止に。ユーザー1億人に影響

ブラジルの裁判所がWhatsAppを24時間サービス停止に。ユーザー1億人に影響 1

またもやテック企業 vs 司法当局。

通信のデータを入手するため、ブラジルの裁判所がWhatsAppにサービス停止を要求しました。このニュース、携帯電話会社がサービスを停止したことで明らかになりましたが、判決自体は4月26日に出されていたようです。

The Interceptによると、ブラジル現地時間5月2日の午後2時(日本時間3日午前2時)から約24時間ほど、WhatsAppによるメッセージの送受信ができなくなりました。もともとは72時間、サービス停止が続く予定でしたが、WhatsAppが提出した差し止め要求を受けて、サービスが再開されたとのこと。ちなみに通信会社が裁判所の命令に従わなかった場合、1日につき14万2000ドル(約1520万円)の罰金だったとか。ブラジルの人口約2億人のうち、WhatsAppユーザーは1億人にのぼるそうです。

サービス停止に至った詳しい情報は明らかにされていませんが、New York Times組織的犯罪や、麻薬取引に関係するものと報じています。裁判所は犯罪者がやりとりしたデータを入手しようとしているわけですが、WhatsAppはこの要求を拒否。さらにデータは暗号化されているため、そもそも受け渡すことが不可能だと思われます。WhatsAppはNew York Timesに対し、地方裁判所に全力で協力していると話しています。

WhatsAppのサービス停止、まるでデータを渡さないことへのおしおきみたいにみえますが、実はブラジルでは初めてのことじゃないんです。昨年も別の判決が48時間のサービス停止を命じています。その際にはサービス停止は妥当ではないという上訴の結果、今回のようにサービス停止から数時間でこの命令は覆りました。

現在、WhatsAppはすべてのメッセージに対してエンドツーエンドで暗号化を行なっていて、司法当局にユーザーのデータを渡すことができないようになっています。犯罪と暗号化メッセージは切っても切れない関係なので、今後もこういうニュースが続きそうです。

image by Jan Persiel / flickr

source: New York Times, The Intercept, Yahoo News

Sophie Gleeman - Gizmodo US[原文

(conejo)