電気自動車の次は飛行機? NASAの新しいXプレーンは完全電動に

電気自動車の次は飛行機? NASAの新しいXプレーンは完全電動に 1

未来の空はもっとクリーンに?

昨年NASAは、今後20年以内に完全電動の商用旅客飛行機を出すよと発表して、航空業界をぶち壊そうという意図を見せました。この目標に向けた小さなステップ、それがNASA長官のCharles Bolden氏により発表されたばかりのX-57。あの有名なXプレーンシリーズの完全電動飛行実験機です。

飛行機から炭素排出をなくそうという夢に向かって飛び立つ1人乗り飛行機のX-57、その愛称は「Maxwell」。電磁気学の確率で知られる19世紀の理論物理学者、ジェームズ・クラーク・マクスウェルから名前をとられています。そんなX-57の中でも革新的なのは推進システムです。Wall Street Journalによれば、極薄の翼の中には14個の電気モーターが内蔵され、バッテリーは地上でソーラーパネルにより充電できるとのこと。

離着陸時には14個のモーターすべてが使われるのですが、飛行中には左右の翼先端についた大きなモーターしか使わないで高度160kmを保ったまま巡航できるんです。翼全体に電力を供給することで、時速約280kmで飛行する際には通常の飛行機より5倍も効率をよくできるとNASAは考えています。

X-57はNASAが4年を費やすプロジェクトとなりますが、Washington Postによれば「その後はもしかしたら旅客や貨物なども運べる大きな電動飛行機のシリーズが5台続く可能性がある」としています。

エンジニアやホビーファンの人々はすでに何年間も電動の飛行機を作っていますが、近年はこのアイデアを実現させようという動きが加速してます。例えば、BoeingやAirbusがハイブリッド推進と電気推進の研究のためのプログラムをローンチしています。近年どんどん増加する炭素汚染の元となっているゴオゴオ音を立てて燃料を燃やし飛ぶジェット機の代わりに、完全電動で空を旅するのはみんなの夢というわけです。

NASAがこの電動飛行機の実現に向けたレースに参加することで、よりクリーンな空の旅の実現が早まるでしょうか? 判断するのはまだ時期尚早かもしれませんが、しかし米空軍とNASAによる実験機Xプレーンシリーズが、過去70年間のうちに航空機、ミサイル、宇宙船まで打ち出し、歴史を形作ってきたことは忘れてはいけません。

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上の写真のX-1は1947年、空軍のチャック・イェーガー大尉の操縦により初めて音速の壁を破り、音速飛行時代の先駆けとなりました。X-15はロケットプレーンで、1959年から1968年までの期間に何度も大気圏上層を飛び、これはアポロ計画のデザインや運用計画に役立ちました。Xプレーン計画には原子力により推進する飛行機のアイデアX-6なんていうのも存在したのです。実際には原子力で飛ぶ実機は作られませんでしたが。

もしかしたらX-57もそんな先輩Xプレーンたちと肩を並べる存在になるかもしれませんね。

image by NASA Langley/Advanced Concepts Lab, AMA, Inc.

source: Washington Post, Wall Street Journal

Maddie Stone - Gizmodo US[原文

(abcxyz)