現在の法律では、自動運転車はニューヨークを走れない。その根拠とは?

現在の法律では、自動運転車はニューヨークを走れない。その根拠とは? 1

存在すら知られてなさそうな法律が、思わぬ障害に

車を両手放しで運転した事ってありますか? 自転車ならともかく、あまり試さないですよね。そんなこと誰がするのかと思うのですが、実はニューヨーク州では、少なくとも片方の手をハンドルに常にかけておくことが法律で義務づけられていたのです。

この45年前に成立した法律、あまり大したことないように見えますが、成立した当時は予想もしない形で大きな影響が出ることが懸念されています。現時点でこそ、自動運転車には緊急時のためにハンドルがついていますが、グーグルのプロトタイプを見ても分かるように、近い将来はそれすらも無くなる可能性があります。もうお分かりですね? そう。今のままでは、将来的に自動運転車を運転させただけでアウトかもしれないのです。

New York Daily Newsによると、ニューヨーク州は1971年、車が動いている間は常に最低でも片手をハンドルにかけておく事を義務化しました。全米でも唯一ニューヨークだけがこの法律を持っているのですが、自動運転車が台頭するにつれて、これが問題になるのではと政治家達は考えています。

では、ハンドルがある今ならまだ大丈夫なのかというと、そうでもないのです。今でもパーキング・アシストやテスラのようなオートパイロットの使用中、ハンドルに手をかけていないと警察にキップを切られる可能性があるからです。更に、先日アウディは自動運転車のプロトタイプをニューヨーク州に持ち込んだのですが、この法律が原因で試験運転ができませんでした。

「私たちは、遅れた法律を現在のテクノロジーに追いつかせたいだけなのです。これから先、技術は進化し続ける一方なのですから」とDaily Newsに語ったのは上院交通委員会のJoseph Robach会長。彼は、パーキング・アシストでキップを切られた例はまだ無いとしながらも、そういった技術の使用に対して特例を設ける法案を提出しました。法案は上院を通過しましたが、議会には技術がまだまだ発展途上であることで難色を示している議員も多く、成立するかはまだ定かでありません。

「ナイトライダーが現実になるのは個人的に楽しみですが、まだ法案を見なおさなければなりません」とは、クオモ州知事のスポークスマンであるRich Azzopardi氏。既に全米で6つの州が自動運転車の公道での試験を許可する法案を可決し、他の州でも準備が進んでいます。まだ時期尚早というのは間違いではないかもしれませんが、問題があった後に慌てて直すよりは、今から前もって準備した方がいいのではないでしょうかね?

source: New York Daily News via Engadget

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