パリ、1997年以前の車を市内から追い出す

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かなり思い切った策ですが、果たして効果はあるのでしょうか?

フランスというとそこら中で人がタバコをプカプカ吸ってるイメージがありますが、パリでは街全体が迷惑な煙、スモッグに長年悩まされています。政府はこの問題の解決にありとあらゆる手を尽くしてきました。偶数と奇数のナンバープレートの車を交互に運転禁止にしたり、カーフリーデーを実施したり、有名な通りを歩行者と自転車専用にしたりなどです。しかし、パリはいまだにヨーロッパ有数の濃度の汚染にあえいでいます。そこで今度は、古い車を街から追い出すという、より大規模な政策を実施しようとしています。

Le Mondeによりますと、7月1日を始めとして、1997年以前に登録された車と2000年以前に登録されたバイクは、週末を除きパリ中心街での運転が禁止となります。この規制は、10年以上古い車をパリからなくすための計画の一部として昨年発表されました。つまり、2020年までにはすべての車が少なくとも2011年以降に登録された車でなければならないということです。また、色分けされたチップによってすべての車を6つのカテゴリーに分類(電気自動車、水素自動車は「ファーストクラス」扱い)し、市が車の状態をトラッキングします。

実際に追い出される車の数はどれくらいなのでしょうか? じつは1997年以前の車は、全体の約10パーセントと決して多くありません。しかし、その10パーセントが市の排気量の約半分を担っている可能性があるのです。トラックや大型車などに対しては、空気や肺に影響の大きいディーゼルをすでに禁止しています。歴史的なアンティーク車も規制対象ですが、昨年特例が議論されており、状況は変わるかもしれません。

ビンテージのオサレなシトロエンを運転している方は、週末なら市内にスモッグを撒き散らすこともできますし、地方ならいつでも運転できます。しかし、こういった包括的な制度は反発がつきもの。メキシコ・シティの似たような規制もそうですが、古い車を対象にすると、車に頼って仕事をしている市の貧困層が大きな打撃を受けるからです。

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例え一部であっても車を排除しようとしている市が行なわなければならないのは、車に乗らなくなる人たちのため、公共交通機関を充実させることです。パリは最近、成功している自転車シェアリングのプログラムを補強するため、電気スクーターのサービスを発表しました。

夏の終わりまでには、Cityscootのスクーター約1,000台がパリの道を走ることになります。これは世界でも有数の大規模な展開です。今までパリで行なわれた政策は一時的なものが多く、長期的なプランはなかなか無かったのですが、それでもその度に確かな改善が見られました。なので、公共交通機関の改善とあわせて、より長く続けられる制度を確立できれば、状況は大きく変わるかもしれませんね。

image by Jason Cartwright / Gizmodo

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

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