ファンタジー戦争映画「ウォークラフト」を見る前に知っておくべきこと

壮大なスペクタクル体験の前に。

イーロン・マスクも絶賛のゲーム「オーバーウォッチ」が大ヒット中のBlizzard Entertainmentのゲームシリーズを原作にしたファンタジー映画「ウォークラフト」。

MMORPG「World of Warcraft(WoW)」は、その登録者数の多さがギネス記録に認定されるほどの超人気シリーズですが、残念ながら日本語版は展開されていないので、どんなゲームなのかを全く知らない方もいるかと思います。

そこで今回は、io9に掲載された「WoW」を知らない人向けのガイド本編のおおまかな内容を併せてご紹介。Legendaryが公開している本編の映像などともに見ていきましょう。

予習を目的としているため、小さなネタバレがあります。ご注意ください。

映画は「World of Warcraft」が原作ではない

ファンタジー戦争映画「ウォークラフト」を見る前に知っておくべきこと 1

今回の映画は「WoW」ではなく、シリーズ第一作である「Warcraft: Orcs & Humans」が原作。「Orcs & Humans」は1994年に発売され、後のRTSに大きな影響を与えた名作です。

ストーリー上の時系列としては「WoW」の30年ほど前。ただ「Orcs & Humans」で描かれた歴史は後の作品で「WoW」につながりやすくなるように変更されています。映画ではさらにそこへ独自の展開も加わり、一から語り直されています

とはいえ、「WoW」で細かく描かれた都市の町並みなどの風景は美しく再現されており、「WoW」にハマったファンにはたまらない作品です。

2つの世界、軍勢、魔法

ファンタジー戦争映画「ウォークラフト」を見る前に知っておくべきこと 2

物語の舞台はアゼロス。人間やエルフ、ドワーフなどが暮らす中世ヨーロッパ風の平和な世界なのですが、そこに突如として現れたポータルから、ファンタジーではおなじみのオークが現れます。

実はこのオークはアゼロスとは別の惑星であるドラエナーからやってきた種族。ドラエナーはとある事情で荒廃してしまい、安住の地を求めてアゼロスに攻め込んできたという形です。ファンタジーものではよくある設定ですが、見方を変えると宇宙からやってきたエイリアンなので、SFっぽさもあります。

こうして、まず人間とオークの戦争へと向かう様子を描いているのが映画「ウォークラフト」です。その後の歴史では、人間、ドワーフ、エルフなどで構成された組織「アライアンス」とオークやトロル、タウレン(牛人間)などの種族で構成された組織「ホード」の戦いが続いていくのですが、今回の映画版ではその2つの軍勢は顔見世程度でほとんど登場しません。ただ、名前を覚えておくとより楽しめるはずです。

そして、戦いの鍵を握るのが2つの魔法。人間はハイエルフより伝わった魔法を戦闘で駆使するだけでなく、宙に浮く城を築くといったことにも使っています。そして、それらの魔法を研究する組織も存在。無限の魔力を使う「ガーディアン」と称される超強力な魔法使い、メディヴによってアゼロスは守られています。

一方、オークのウォーロックであるグルダンは闇の力、魔法である「フェル・マジック」を使ってオークを支配。こちらは相手の魂を奪ったり、凄まじい筋力を授けたりするもので、ポータルの原動力にもなっています。その代償は凄まじく、ドラエナーの荒廃の原因となり、ウォークラフトのオークの肌は本来茶色なのですが、ほとんどのオークはグルダンの魔法を受け入れたため肌が緑色です。

そして、フェル・マジックにはさらなる恐ろしい秘密があるのですが……それは映画を見てのお楽しみ。もし続編が実現し、それがゲームに近い形で作れるのであれば、非常に重要なポイントなので、注目しておきましょう。

オークが悪役ではない

原作ゲームシリーズの悪役はオークではありません。もちろんグルダンなどの悪役はいますが、オーク自体は悪ではなく好戦的ではあるものの誇り高い種族として描かれています。人間と並び物語の中心となる種族とも言えるでしょう。

映画でもそれはしっかりと受け継がれており、むしろ主人公はオークなのではないか?というくらい重点が置かれています。ファンタジーでは陳腐なモンスターになってしまいがちなオークを素敵に描いているのは面白いアイディアですし、なによりCGで描かれた筋骨隆々の肉体は超リアルでかっこいい!

重要キャラクターが集結

ファンタジー戦争映画「ウォークラフト」を見る前に知っておくべきこと 3

今回の映画では、ホード側の主人公デュロタンの息子や親友オーグリムなど、後の歴史に大きく関わるキャラクターが登場します。もし続編があれば、きっと彼らは主役級のキャラクターになっていくはずなので、本作での行動をしっかりと見ておきましょう。

今のところ続編の製作は正式に発表されていませんが、以降の作品を見据えた伏線と思われるシーンはたくさんあるので、細かいところまで見ておくと楽しい作品です。

映画「ウォークラフト」は7月1日(金)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー。

(C)2016 legendary and universal studios

source: YouTube1, 2

James Whitbrook - Gizmodo io9[原文

傭兵ペンギン