Google+迎撃の夜、Facebookは全社ロックダウンし、マーク・ザッカーバーグは「カルタゴ滅ぶべし」と叫んだ

Google+迎撃の夜、Facebookは全社ロックダウンし、マーク・ザッカーバーグは「カルタゴ滅ぶべし」と叫んだ 1

マーク・ザッカーバーグと使徒の世界を内側から描いたがなかなか愉快です。

出版に先駆けてVanity Fairに一部紹介されたんですが、特におかしかったのが、「Google+襲来の夜、本社がロックダウンされた」という逸話です。本の著者のFacebook元プロダクトマネジャーAntonio García Martínez氏はこう書いてますよ。

それはFacebookへの爆撃だった。Google+という強敵が領土に攻め込んでくる。ザックはかつてない危機意識に駆られ、「ロックダウン」を宣言した。自分が在勤中、ロックダウンになったのは後にも先にもあの時だけだ。

新人に先輩が面倒くさそうに説明していたが、「ロックダウン」とは要するに戦時非常事態宣言だ。これが発令されると社員は会社が敵と交戦中、ビルから一歩も外に出れなくなる。Google+ローンチとは、それすなわちFacebookのD-Dayだったのだ。

ロックダウン宣言の伝令手段は何かというと、これはGoogle+ローンチ当日1:45pm、全社員にメールで届いた。ガラス張りキューブのザック謁見室「アクアリウム」のロックダウンのサイン周辺に全員集結せよ、とある。このサインというのはガラスキューブの上にネジで留めたネオンのことだ。ぱっと見た感じ、高速道沿道の安モーテルの「空室あり」のサインとたいして違わない。その周りに全社員が集結するとネオンが灯り、敵の来襲を告げた。

「一歩間違えればサイコパスみたいな目ヂカラ」のザックが、この日は違っていたとGarcíaさんは回想しています(以下は抄訳)。

エンジニア、デザイナー、プロダクトマネジャーが全員その周りに集まって話に聴き入る。まるで戦場の司令官と部隊だ。

部下を前にザックは言った。ユーザー争奪は一騎打ちのゼロサムだ。あっちが取れば、こっちが失う。世界中が優劣を決める。心してかかれ、と。

演説の最後でシフトチェンジし、ハーバードで習った古典の一節をぶち上げた。

自分が好きなローマの弁士は演説の最後にかならずこう言った。「Carthago delenda est(カルタゴ滅ぶべし)」。なんでか知らないが、今あれが頭の中で鳴り響いているよ。

一瞬シーンと静まり返って、会場はどっと笑いの渦に包まれ、社員は大熱狂。すかさずアナログ研究ラボ(FB地下出版プロパガンダ部隊)が「CARTHAGO DELENDA EST」のビラを刷って配りまくり、ザックは軍部高官を集めて最近移籍したグーグル元社員およびGoogle+元担当者にブリーフィングをやらせ、こうしてFacebook創業以来最大の危機の夜は過ぎていったのでありました。ま、蓋を開けてみればGoogle+でしたけどね。

Garcíaさんの本「Chaos Monkeys: Obscene Fortune and Random Failure in Silicon Valley」は6月28日発売。

image: Getty

source: Vanity Fair

Michael Nunez - Gizmodo US[原文

(satomi)