インテル、入る? iPhone 7にIntelがチップ供給決定との報道

インテル、入る? iPhone 7にIntelがチップ供給決定との報道 1

モバイル業界で巻き返せるか。

AMDをはじめとするチップメーカーを寄せつけず、PC業界では圧倒的なシェアを確保してきたIntel。しかしながら、スマートフォンやタブレットなど、モバイル製品分野では、Intel製のチップの搭載が遅々として進んでこなかったという、厳しい現状にも直面しています。

そんなIntelに朗報となる、Appleが今秋に発売するiPhoneの新機種にて、はじめて同社製のLTEモデムチップが一部で採用されることが決定したとのリークが、Bloombergによって報じられましたよ。米国の通信キャリアAT&Tや、海外市場で販売されるiPhoneから、Intelのモデムチップへの切り替えが進められるんだとか。

2007年に発売された初代iPhoneこそ、Infineon Technologies製のモデムチップを採用したものの、その後、Appleは一貫してQualcomm製のモデムチップ採用を続けてきました。とはいえ、当のQualcommのSteve Mollenkopf CEO自らが、主要な顧客が複数メーカーからのパーツ調達方針に切り替えようとしていると語ったことがあり、iPhone 7なる新機種から、Qualcomm以外のチップメーカーが参入してくる可能性がささやかれていたのも事実のようです。

なお、この報道をめぐって、Apple、Intel、Qualcommのいずれも、現時点ではなんらコメントを発表していません。とはいえ、まもなく開催されるWWDC 2016にて、iPhone 7に関する新発表が飛び出せば、Intelとの提携アナウンスなんかもあるやもしれませんよね。

ただし、IntelがQualcommのお株を奪い、これを皮切りにバリバリとモバイル業界でも躍進してくるのか? そう尋ねられると、微妙なところでもあるようです。iPhone 7についても、米国内のVerizonと中国市場向けモデルは、引き続きQualcomm製のLTEモデムチップが採用されることが決定済みとリークされました。なによりも気になるポイントとして、Sanford C. BernsteinアナリストのStacy Rasgon氏は、データ通信速度のパフォーマンスが、絶対的にIntel製チップよりQualcomm製チップのほうが優れているとコメント。もしやIntelが供給するモデムチップを搭載するモデルは、買い損となってしまうかも? そんな指摘までなされています。

スマートフォンメーカーとしては、単一のサプライヤーに頼り切るのではなく、複数メーカーからの供給ルートを確保しておくと、価格交渉でパーツ代を下げられたり、リスクヘッジもできてメリットは多いと考えられています。でも、AppleがIntelとQualcommの両メーカーに分散する新方針が事実であるとしても、これが吉と出るか、凶と出るかは、今後の展開が待たれそうですね…。

image: Sh4rp_i

source: Bloomberg

(湯木進悟)