「アイアンマン3」の監督が告白! 女性ヴィランが却下されたオトナの理由

「アイアンマン3」の監督が告白! 女性ヴィランが却下されたオトナの理由 1

そんなワケがあったんですね……。

人気アメコミヒーロー映画「アイアンマン」シリーズの3作目、シェーン・ブラック監督の「アイアンマン3」で、ヴィランにまつわる衝撃のどんでん返しがあったのはご存じの通り。しかし、その舞台裏ではもっと驚くべきことが起こっていた!?

ブラック監督は、企画の初期段階では「アイアンマン3」のメインのヴィランは女性だったにもかかわらず、マーベルの幹部たちから変更を迫られた、とインタビューで語っています。以下「アイアンマン3」のネタバレがあるので、ご注意ください。

Uproxxのインタビューによると「ことの発端は、アイアンマン3の草稿でした。企画当初、わたしたちはヴィランを女性にするつもりだったんです」とのこと。

さらに、「脚本を書き終えた時点で、一方的に勝手なことばかりが書かれているメモを渡されたんです。そこには、こう書かれていました。『これ以上黙って見ていることはできない。我々は方針を変更することにした。協議の結果、女性キャラクターでは今までと同様の玩具のセールスが見込めないであろうという結論に達したためだ』と」とも言っています。

ブラック監督は、これはマーベル・スタジオ現社長のケヴィン・ファイギではなく、マーベル社からの命令だったと説明。そして、「これからはこういう類の問題が起こることはない」ともつけ加え、カリフォルニアにあるマーベル・スタジオは、現在ディズニーの管轄下となり、ニューヨークのマーベル社から独立した運営体制になった(おそらくそうしてほしいという要求があってのことだと思われる)ことについても触れました。

「ニューヨークのマーベル社は、『お金は、自分たちの懐から出るものだ』と言っているんです」とブラック監督は続けます。「企画の初期段階では、わたしたちはぜひともキリアンを女性にしたかった。それなのに彼らは、女性ではダメだ、キリアンは男性でなくてはならないと言うんです。わたしは女性ヴィランというアイデアを気に入っていました。『探偵レミントン・スティール』みたいでしょう? みんなはじめは、ヴィランが男だと思っているけれど、最終的に黒幕は女性だとわかる。でも彼らは『ダメだ』って。」

マーベル幹部の考えは明らかに性差別的である上に、マーベルから許諾を受けた玩具メーカーなどの多くが、「アイアンマン3」のヴィランであるアルドリッチ・キリアンのフィギュアを作ってすらいないことを考えると、話のつじつまが合いません。そのため、「自分たち(マーベル社)の懐のお金」というのが、問題点にならないのは明らかです(このことが起こった当時は「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の公開後であったにもかかわらず、ブラック・ウィドウのおもちゃがほとんど出回っていませんでした。ブラック監督の話が事実であれば、マーベル社がどのような考え方をしているかが、このことからも説明がつきます)。

もし、ブラック監督の言うことを信じるとすれば(というか、正直ウソをつく必要もないですよね?)、マーベル・スタジオは親会社と縁を切りたがっていたとも考えられ、この出来事はその理由をもっとも端的に表す一例と言えるかもしれません。

source: Uproxx

Germain Lussier - Gizmodo io9[原文

(鈴木統子)