44年刑務所で過ごした男性の目に現代社会はどう写るのか

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衛星テレビ局アルジャジーラの取材に答えるこちらの男性、Otis Johnsonさん。彼は25歳で刑務所に入りました。罪状は警察官に対する殺人未遂。そして刑期を全うして出てきた彼は今、69歳となりました。

実に44年間、外の世界から隔離されて生きてきた彼がよく行く場所はタイムズ・スクエア。そこに行き交う人々の「クレイジーな様子」に驚いてばかりだと言います。

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彼が刑務所に入る70年代には既にタイムズスクエアはビルボードで溢れかえっていました。しかし彼が驚くのは建物の窓に写る広告の映像。「窓にビデオなんて見たことなかったよ。窓に写るのは、横切る人々の姿だけだった。」と語ります。そこが新鮮なのか、と彼の驚きに私たちも驚きますね。

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テクノロジーの影響はビルや広告だけじゃありません。Johnsonさんは道行く人々の姿にも驚いているようです。刑務所から44年ぶりに外の世界に出た時に、たくさんの人が歩きながら「ひとり言を言っている」のに驚いたとのこと。そう、ひとり言とはマイクのついたイヤホンで通話をしている人々のことです。

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日本ではそれほどメジャーじゃないですが、アメリカでは電話を耳に当てて話している人よりもイヤホンをして通話している人の方が多くなっています。耳からワイヤーをぶら下げて会話をしている人たちが「皆CIAに見えた」と言うJohnsonさん。70年代じゃなくても、仮に90年代からタイムスリップした人も驚く光景ですよね。

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昔はコイン式だったニューヨークの地下鉄も今では磁気テープのついたカードになっています。スイスイと人々が通過するのを横に何度も何度もカードをスワイプするJohnsonさん。

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通話料金1ドルの公衆電話を見て「昔は25セントだったんだけどな...といっても今じゃ誰もこいつを使わないみたいだけどね」と笑います。

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外に出られたのは本当に素晴らしい、と言うJohnsonさん。家族とは1998年を境に連絡が取れなくなったそう。家族のことはすごく愛していたので会いたいと語ります。

他にも飲み物、食べ物がたくさん種類があって決められない。電車よりもバスの方が混んでないし外の景色が見られるから好きだ、と彼の語る素朴な感想は、現代社会にすっかり慣れている私たちにも気づきを与えてくれます。

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夜6時頃、何もすることがなくなったらJohnsonさんは公園に行き瞑想をするそうです。「怒りにとらわれていると自分の成長が止まってしまう」「すべてのことは理由があって存在する。なので物事を自分から離してしまわないといけない。私は過去ではなくて未来に向かって進まないといけないんだから」と語ります。

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source: Aljajeera

(塚本 紺)