マヤ遺跡発見の少年、批判に対し「科学者たちは嫉妬しているんです」

マヤ遺跡発見の少年、批判に対し「科学者たちは嫉妬しているんです」 1

遺跡の存在を信じ、現地を訪問したいと。

先日、15歳の少年が星座を参考にマヤ文明の失われた都市を「発見」したということで大きな話題になりました。でも専門家は彼の説に否定的で、遺跡とされる場所は実際トウモロコシ畑かマリファナ畑じゃないかと言われています。それからどうなったのかな〜と思っていたら、かの少年はNational Geographicのインタビューに答え、今後の意気込みを語っていました。

これまでの経緯を簡単におさらいすると、カナダ在住のWilliam Gadoury君は、今まで知られているマヤ文明の遺跡の地図と星座の配置を重ねあわせてみて、遺跡の場所と星座の主な星がほぼ完全に一致することに気が付きました。彼はさらに、ある明るい星に対応する位置では遺跡が見つかっていないことにも気づきました。そこでカナダ宇宙庁やニューブランズウィック大学の協力を受けてその場所の衛星画像を見たところ、たしかに緑に覆われた土地の中に、明らかに人工的な正方形の何かがあることが発見されたんです。Gadoury君は、ニューブランズウィック大学のArmand LaRocque博士とともにその場所を遺跡と考え、「K'aak Chi(「火の口」の意味)」と名付けました。

でも専門家たちは、Gadoury君の発見はまったく的外れだと言っています。衛星写真に写っているのは使われなくなったトウモロコシ畑か、または現地を訪れたことのある人からはマリファナ畑かもしれないと言われています。またマヤ文明で天文学が発達したことは認めつつ、居住地を選ぶのに星の位置と関連付けてはいなかったはずだ、と言う人もいます

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マヤの遺跡か、トウモロコシ畑か? (Image: Google Earth, CSA)

Gadoury君はその後米国ワシントンD.C.を訪れ、National GeographicのKristin Romey記者のインタビューを受けました。彼の発言には、まだ引き下がらないという意志がはっきりと見られます。あちこちから批判されてはいても、この衛星写真の場所に何かがあると信じているんです。

「批判されているのは思わしくないことだとわかっていますが、それは僕の研究を前進させるだけです」。彼はRomney記者に答えています。

Gadoury君は将来天文学か考古学を専門にしたいと語り、今回の発見についても学術界に共有すべく、ある論文誌と協議中だそうです。

彼の仮説に対する批判に対しては、Gadoury君は歯に衣着せずこう言いました。「科学者の人たちは、嫉妬しているんだと思います。彼らは新しいアイデアを恐れているんです。自分たちの既存のアイデアを批判されたくないんです」。Gadoury君は科学者たちに、「よりオープンな心を持って、他の人のアイデアを聞いてほしい」と言っています。

Gadoury君は、批判に対してただ口先で反論しているだけではありません。自説を証明すべく、この夏にはメキシコのユカタン半島にある「遺跡」現場を訪問したいと考えていますが、その実現には10万ドル(約1100万円)必要になると試算しています。またマヤ研究の専門家であるFrancisco Estrada-Belli氏がGadoury君をマヤ地域に招待しているのですが、それにも「ぜひ」と言っています。

そんなわけで、今年の夏休みには続報が聞けるかもしれません。問題の場所が本当にマヤ遺跡だったとしても、そうじゃなかったとしても(科学には挫折がつきものです)、Gadoury君はたくさんのことを学べそうです。

Top image by Martin Chevalier / Le journal de Montreal

source: National Geographic

George Dvorsky - Gizmodo US[原文

(miho)