宇宙のふくらむ家「BEAM」に初めて人が入りました

宇宙のふくらむ家「BEAM」に初めて人が入りました 1

暗い、寒い、真新しい空間。

NASAが国際宇宙ステーション(ISS)でテスト中の風船のように膨らむ宇宙の家に、初めて人が入りました。人がいる間にこの風船が割れたり、飛んで行ったりすることはなく、まずは一安心です。そのときの動画も公開されています。

宇宙飛行士のジェフ・ウィリアムスさんは、Bigelow Aerospaceが開発した宇宙の家「BEAM(ビゲロー拡張可能活動モジュール)」に初めて入った人物となりました。それは米国東部夏時間6月6日、午前4時47分のことでした。

ウィリアムスさんの第一印象は、BEAMの中はとても暗く、寒く、そして清潔だというものでした。彼は「真新しい(pristine)」という言葉を使っていたんですが、たしかに誰も入ったことのない空間なので、その通りなんでしょうね。また内部に結露ができるかもという懸念があったんですが、それは見られず乾燥していたことも安心材料のひとつです。

ウィリアムスさんはただBEAMの中に入っただけじゃなく、あるミッションを実施していました。それは、内部の空気のサンプルを採取し、BEAMに搭載したセンサからデータをダウンロードすることです。ウィリアムスさんに続いて少し後、ロシアの宇宙飛行士オレグ・スクリポチカさんもBEAMに入っていきました。数分後には、ふたりとも退出し、ハッチを閉めました。

彼らは今週火曜日・水曜日にもBEAMに入り、他のセンサを設置したりするそうです。その後はまだ予定されていませんが、これから1年あたり6〜7回BEAMに足を踏み入れることになりそうです。

「暗くて寒くて清潔」という第一印象は、部屋というよりは冷凍庫みたいに聞こえますが、今回のBEAMのテストは大きなステップです。Bigelow Aerospaceでは、今後のためにより大がかりな風船を開発していて、そこにはエンタテインメントやフィットネス用の設備、クルーの個室も設けられる予定です。BEAMがうまく行けば、ISSだけでなく、将来的には火星の有人ミッションなどでも使われることになりそうです。火星に住む最初の人間は、この風船みたいな空間を家と呼ぶことになるのかもしれませんね。

source: YouTubeBigelow Aerospace

Ria Misra - Gizmodo US[原文

(miho)