北極の氷、今夏には史上最も少ない量に減少するおそれ

北極の氷、今夏には史上最も少ない量に減少するおそれ 1

北極の氷の減少が止まりません。

5月に調査された最新のデータによると、北極周辺の海上の氷が大幅に減少しているそうです。このまま本格的な夏を迎えると、史上最低記録を更新するおそれが出ているとのこと。

天気情報の分析などを行なうNPO団体のClimate Centralは、少なくとも海面の15%が氷で覆われている海の面積が史上4番目に低い値だったと報告。これは、2012年の7月の記録を下回るものだそうです。

以下がそれを示すグラフです。

北極の氷、今夏には史上最も少ない量に減少するおそれ 2

そして、NASAが撮影した実際の画像がこちら。たしかに、むき出しの海が確認できます。

北極の氷、今夏には史上最も少ない量に減少するおそれ 3

画像の左上に、少し黒っぽい物体がご覧になれるかと思います。これは通常、夏の暑い時期でも溶けない氷で、世界中の海の温度を一定以下に下げる役割を果たしています。専門家は、この氷が徐々に溶け出していることを懸念しており、もし今年、これらがすべてなくなってしまうようなことがあれば、来年からは非常に溶けやすい氷しか残らないことになります。

史上最強のエルニーニョ」の影響で、異常気象となった去年の冬。今回の調査結果にはその際の影響もあるとみられますが、少なくとも、北極は他の地域に比べて2倍もの温暖化に晒されています。

できることなら、平穏な夏を迎えて欲しいのですが…。

北極の氷、今夏には史上最も少ない量に減少するおそれ 4

images by NASA

source: NSIDC via Climate Central

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(渡邊徹則)