ロボットに「痛み」を教える実験が見ていてツライ

ロボットに「痛み」を教える実験が見ていてツライ 1

痛みを知ってこそ、強くなるんだ。

ロボットがより人間に近づくにはなにが必要か? 生物だけが感じることができる「痛み」を知るべきではという考えがあります。ドイツの科学者チームが行なっている実験は、まさにロボットのシステムに「痛みとは何か、どうリアクションすべきなのか」を教えるもの。

ロボットには、人間がはいっていけない危険な状況で活動できるという期待、あるいはそういった役目があります。人間は痛みを感じることで、危険を知り、自己防衛することができるわけです。痛みを知れば、自分を傷つけない術を学ぶことができます。ならば、危険な場所で任務に当たるロボットに痛みは不要だと素人は思いますが、プロは違います。

ICRA(IEEEロボット工学とオートメーションに関する国際会議)にて論文を発表したドイツのハノーバー大学の研究チームは、ロボットも人間同様に、痛みから自己を守ることができると考えます。つまり、痛み=衝撃によって、自分が壊れてしまうことを学ぶシステムが必要だというわけです。

また、ロボットと人との距離が縮まっていけば、このシステムがロボットの事故から人間を守るために役立つのではという考えも。ロボット自身が、今のこれくらいの力が、対モノ、対ヒトにどのようなダメージを与えてしまう可能性があるか、それを計算することで事故を防ぐひとつの要素になるのではというのです。

以下の動画は、IEEE Spectrumが公開した、圧力や温度を感じる触覚センサー「BioTac」を使ったロボットアームの実験の様子。より大きな衝撃=痛みを与えていくと、ロボットのリアクションも大きくなっていきます。ガクッって。

このロボットアームが感じているのは、人間が感じる痛みとは違うというのはわかります。わかりますけど、なんだか見ていてツラくなる実験ですね。熱湯がはいったコップをのせられているところなんて、やっぱりちょっと心が痛む。痛みが違うとはいえ、痛いよう。

image by Wikimedia Commons

source: IEEE Spectrum, IEEE Xplore

Carli Velocci - Gizmodo US[原文

(そうこ)