スマホにデジタル一眼レフと同じ性能のレンズを搭載できる日がきそう

スマホが「最高のカメラ」になったらいいですよねえ。

高品質なカメラレンズを手にしたことのある方なら、その重さにまず気づくはずです。何層にもわたって分厚いガラスが中に入っているからとても重いんですよね。でも、ハーバード大学で行なわれた研究のおかげで生まれた、「Metalenses」が、重いレンズを運ぶ日々を過去のものにしてくれるかもしれません。

球面のガラスレンズの表面に入ってくる光は、カメラのデジタルセンサーに焦点を当てます。レンズが精巧にできていると(すなわち高価なものだと)、よりよい写真が撮れます。

この「Metalenses」も同じように働くのですが、精巧なガラス製のレンズでできているわけではありません。そのかわりにとても小さな酸化チタンの「塔」に覆われた透明なクオーツの層でできています。これが特定のパターンに並ぶと、複雑な塔の列がまるでガラスレンズがするように、光の焦点を合わせてくれるのです。さらに、このMetalensesは人の髪の毛よりも薄くて、重さもほとんどないんですよ。

「きっと、アメリカ軍みたいな予算がたんまりあるところにしか買えないものなんだろうな…」なんて思われるかもしれませんが、そうではありません。巨大なカメラレンズがあんなにも高価なのは、ガラスを完璧なまでに綺麗に磨き上げて精巧に作り上げるための製造プロセスにあります。そのプロセスは大量に生産する際の生産速度も落とすことになり、結局非常に高価になってしまうのです。

でも長年の電子機器製造技術の発達のおかげで、マイクロチップと同じ技術が適応できるMetalensesの製造は比較的簡単で安価で済みます。Metalensesの取り柄はもちろん安いだけではなく、その小ささにもあります。この技術が完成したら、DSLR(デジタル一眼レフカメラ)に使われていたのと同じ性能のレンズがスマートフォンに詰め込めちゃえるようになるわけです。

「最高のカメラはあなたの手元にあるカメラ」なんて言いまわしもありますが、まさかスマホが実際にきれいな写真の撮れる「手元にあるカメラ」になる未来が待っているなんて興奮しちゃいますね。

source: Science AAAS via PetaPixel

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文

(abcxyz)