無料Wi-Fiスポットがあるから来てね…ドイツの教会が新たなアピール作戦を発表

無料Wi-Fiスポットがあるから来てね…ドイツの教会が新たなアピール作戦を発表 1

いずれは日本のお寺や神社にも?

ドイツの神学者、ルターの宗教改革から、来年で500年を迎えるそうですね。でも、旧東ドイツ領にあったプロテスタント教会は、いま人々の教会離れに悩んでいるみたいです。もっとも人気を集めているのは無神論。今後20年で、キリスト教はドイツではマイナーな宗教に成り下がってしまうのでは?という懸念まで唱えられているようですよ。

そんなドイツで、教会に人々を呼び戻すため、今後1年以内に3,000を超える教会施設へ無料のWi-Fiスポットとなる「Godspots」を整備する新プロジェクトが発表されました。同プロジェクトの広報担当者のChristoph Heil氏は、以下のようにコメントし、Godspotsが再び教会をコミュニティの中心的な存在に押し上げることへの期待を表明ししています。

人々は昔はあったような宗教心がなくなっている。だが、宗教改革が目指していたのは、教会が常に進化し続ける必要性だ。時計が普及する前、人々は教会の時計台を眺め、(時を告げる)鐘の音に耳を澄ませたものだ。現在も教会はコミュニケーションの中心となり、人々が集う場所であることを示していきたい。

これが本当に宗教心の向上につながるのかどうかは別として、とにかくWi-Fiスポットの数が少ないと批判されるドイツ国内において、Godspotsが果たす役割は非常に大きいと好評でもあるようです。ドイツには、もしWi-Fiスポットに接続したユーザーが、なんらかの違法行為を働いた場合、そのサービスの提供者が責任を負うという法律が施行されています。この法律が原因で、ドイツではなかなか無料のWi-Fiスポットの設置が進みませんでした。

たとえば、カフェの利用客が、店のWi-Fiに接続して違法ダウンロードをしたとしましょう。すると、罰せられるのは、店内でWi-Fiを提供していた、なにも知らないカフェのオーナーというわけですね。これはたまらないと、ショッピングモールやホテルなどでも、無料Wi-Fiスポットの提供が見送られてきました。

ドイツでは、今秋にも、問題の法律がやや緩和される予定になっているそうです。いずれにせよ、長年のタブーを破り、一気にプロテスタント教会国内最大の無料Wi-Fiスポットの提供プロバイダーとして知名度をアップさせることは確実でしょうね。Godspotsの掲げる理想のとおり、まるで出版印刷技術が宗教改革を推し進めたように、無料Wi-Fiスポットの提供で第2の宗教改革をもたらせるかは疑問ですけど、こういう動きは日本国内でも広がっていってほしいものです…。

source: Motherboard

Angela Chen - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)