AIが作りあげた、不思議な3Dプリントきのこ

AIが作りあげた、不思議な3Dプリントきのこ 1

森のキノコにご用心♪

先日は元空軍大佐にドッグファイトで圧勝するなど、どんどんと発展し続ける人工知能(AI)。5月には、AIが生み出すアート作品を競う「ロボットアートコンテスト」も開催されました。そんな「AI × アート」の分野に新たな研究がでてきましたよ。

デンマークのコペンハーゲンIT大学とワイオミング大学のコンピューター科学者が取り組んでいるAIアーティストプロジェクト。そのAIが3D作品をデザインして生みだしたのは、こんな風変わりなキノコでした。

AIが作りあげた、不思議な3Dプリントきのこ 2

今回のAIはディープラーニングニューラルネットワークを利用したアルゴリズムによって作品をつくりだしました。つまり、人間による情報の入力なしでデザインしたということです。そしてできた作品集が上の画像なんですが…うーん、なんともサイケな色使いです。これがコンピューター独自のセンスなんでしょうか? なんだか、悪いお薬を決めたような見た目です。

AIが作りあげた、不思議な3Dプリントきのこ 3

このAIはまずランダムに物体の設計図を作り、それを3D化します。次にその3Dイメージをディープラーニングによって「何かに似ているか」を判断。そして次に〇〇にXX%似ているというデータをアルゴリズムに返し、さらにアルゴリズムは3Dイメージを変形させます。このようなやり取りを何百万回と繰り返すことで、このようなイメージができあがるのです。だからこそ、できあがった物体はキノコや香水の瓶、あるいはマッチなど、ふだん目にする物体に似ているのですね。

AIが作りあげた、不思議な3Dプリントきのこ 4

科学者は、このプロセスを「自然の進化」にたとえています。何百万回という試行錯誤、そして物体自身を変化させ続ける様子は、進化そのものだと…。たしかにそうかもしれません。

上の画像は、最終的な3Dイメージを3Dプリントしたものです。どれもちょっと見たことのない趣がありますね。左端のヒトデは箸置きに、その隣のクラゲは小皿に使えるかも!?

ディープラーニングやアルゴリズムによるアート作品というとGoogleによる「Deep Dream」を彷彿とさせます。あれは個人的にトラウマともいえるものでしたが...。Deep Dreamはニューラルネットワークの画像認識によってこれでもか、と動物を検出したりとなんともヤバイものでしたよね。さて、AIは今後どのようなアート生み出すんでしょうか。

source: 3ders.org

(塚本直樹)