今年のメッカ巡礼に個人識別ブレスレットが導入予定。その理由は…

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解決策になるだろうか…?

2016年秋、サウジアラビア政府は個人識別用の電子ブレスレットをメッカへ入るすべての巡礼者に配布する予定だということです。

サウジアラビアのニュースを配信するThe Official Saudi Press Agencyによれば、このブレスレットはメッカ巡礼の安全を考慮して作られたもの。昨年9月、メッカに大勢の人が殺到し、およそ2,070名が死亡した事故の影響を受けているようです。Reutersによれば、この事故は1990年以降で最多の死者を出したそう。

このブレスレットには個人を特定できる情報や医療に関する情報が含まれており、必要に応じて医療処置を行なうことが可能になります。さらにブレスレットは耐水で、GPSやお祈りのタイミングなどを伝える機能、アラビア語圏以外の人のための言語サポートまで盛り込まれるとのこと。

毎年約200万人もの巡礼者がメッカへ赴くことになるため、サウジアラビアが抱える安全問題は対処が難しいのも事実です。メッカへの殺到はここ何年もの間に頻繁に起きていて、2006年には推定345名が、その2年前には244名の巡礼者が殺到により亡くなっています。そして1990年、およそ1,400名の人々が歩行者トンネル内で将棋倒しになり亡くなっています。

今年は、このブレスレットとともに、1,000台もの監視カメラがメッカのグランド・モスクに設置されました。これにより巡礼者を監視して、必要があれば職員が援助に向かえるようにするためです。

ブレスレットがどういった活躍を見せるのか、まだわかりませんが、気になるのはプライバシー保護です。サウジアラビア政府はここで得たデータを、メッカ巡礼の後も何かしらの形で使用するつもりでいるのか、いないのか…。

image by Aiman titi [CC BY-SA 3.0 or GFDL] via Wikimedia Commons

source: Reuters

Sophie Kleeman - Gizmodo US[原文

(SHIORI)