アルツハイマー病の治療に大麻が効くらしい…

アルツハイマー病の治療に大麻が効くらしい… 1


だからって、大麻を吸えばよいというわけではないですが…。

非合法なイメージの強いマリファナ(大麻)。でも、大麻に含まれるテトラヒドロカンナビノール(THC)は、医療分野で活用されてきたことも事実です。そして、このほど最新の研究により、アルツハイマー病の治療に役立つとの発表がありましたよ!

アルツハイマー病をめぐっては、そもそも何が原因で発症にいたるのか、いまだ確かなことはわかっていません。特効薬もない状況です。とはいえ、脳で起こる神経細胞の炎症や、脳内に蓄積されるアミロイドベータが、アルツハイマー病を引き起こす主な原因と考えられています。

すでに過去の研究によって、大麻の有効成分には脳神経細胞の劣化を抑える効果があると示されてきました。しかしながら、新たにNatureに掲載された論文によると、米国カリフォルニア州のSalk Institute for Biological Studiesの研究により、THCが炎症を抑えつつアミロイドベータを取り除くという、アルツハイマー病の治療に必要な二重の効果をもたらすことが判明したそうです。

あくまでも研究室内の実験結果にすぎないため、すぐにアルツハイマー病の予防や治療に大麻が処方されるようになるわけではありません。脳の思考や記憶に多大のダメージをもたらすことでも知られる大麻ですから、そのマイナス面での影響も十分に考慮しつつ、本当に患者に大麻を勧めたりしてもよいのかどうか判断されることでしょう。

ただし、研究発表によれば、そのまま放置すれば大量のアミロイドベータを生産し続けて死にいたるよう遺伝子編集された神経細胞を、大麻成分のTHCにさらしたところ、徐々にアミロイドベータの量は減少。炎症はおさまったというのですから、かなり強力な効果を期待できそうですよ。

いま世界では、大麻の合法利用が進みつつあります。今後の臨床試験の結果次第では、ついにアルツハイマー病の治療薬が、まさかの大麻から作られるだなんて展開になったりするのかもしれませんよね~。


image by Arthimedes / Shutterstock.com

source: Nature

George Dvorsky - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)