エイフェックス・ツインの新曲MVを作った少年と、その母親が語る制作秘話

エイフェックス・ツインの新曲MVを作った少年と、その母親が語る制作秘話 1

17年ぶりのMVはどのように作られたのか。

2016年7月8日、エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムスの最新作「Cheetah EP」が発売されました。

このリリースの数週間前に、リチャードはビューイングの機会と題し、以下のような意味深なツイートを投下しています。現場まで見に行った人もいるかもしれませんね。

渋谷のスクランブル交差点の街頭ビジョンには、「Cheetah EP」に収録されている「CIRKLON3 [Колхозная mix]」のMVが流れました。これはクリス・カニンガムが手がけたMV「Windowlicker」以来17年ぶりとなるエイフェックスのMVです。

今回のMVを製作したのはアイルランドのダブリンに住む12歳の少年ライアン・ワイアー君。彼は数年前からエイフェックス・ツインやスクエアプッシャーの音源を使った映像を自身のYouTubeチャンネルで公開しており、それがワープレコーズとリチャードの目に留まったことが、今回の起用へとつながりました。

ことの経緯と製作時の様子について、Culture Creatureがライアン君とその母親であるマリー・オトゥール・ワイアーさんにインタビューしています。いくつか取り上げてみましょう。

ワープとリチャードが、ライアン君の製作したビデオ「Aphex Twin - minipops 67 [120.2][source field mix]」を知った時から、彼らの旅が始まりました。ワープはライアン君に接触し、彼の作品を讃え、ビデオの製作を依頼します。以下がライアン君の製作した映像。

カニンガムはライアン君の作ったこの映像にコメントを残しており、マリーさんいわくリチャードもコメントしているとのこと。

エイフェックス・ツインの新曲MVを作った少年と、その母親が語る制作秘話 2

ワープは「Cheetah EP」をライアン君の元へ送り、どのトラックのビデオを作りたいか尋ねました。その創造的なプロセスについて「ワープとリチャードはどうすれば僕がベストを尽くせるか聞いてくれた。それが全てだった」とライアン君は語っています。そして、彼は「CIRKLON3 [ Колхозная mix ]」をMVにすることを選びました。MVにはライアン君の友人や家族が出演し、リチャードの象徴的な顔のマスクを付けています。

マリーさんはライアン君とリチャードの人格的類似性を指摘しています。

リチャードは脚光の外にいるのが好きで、非常にプライベートで、風変わりなユーモア感覚を持っている。ライアンは自分のスペースを愛し、他の人が彼のことをどう思うかを気にしません。そこに彼らは非常に似た人格を有しています。

完成したMVが遠く離れた東京の街角で公開されると、ライアン君はとても興奮したそうです。「この経験はライアンに多くの信望をもたらしたでしょう」とマリーさんは語ります。また多くの障害者やその家族にインスピレーションを与えたと指摘しました。ライアン君は、自閉症と視覚障害を持っています。

渋谷のスクランブル交差点の街頭ビジョンで行なわれたビューイングの様子

ライアンは幼い頃から音楽を愛していましたし、私たちは彼が音楽で何かをすることをいつも知っていました。ライアンの才能を見て、素晴らしい機会を与えてくれたリチャードとワープにとても感謝しています。彼らはライアンの夢を叶えてくれました。

マリーさんのTwitterには、一緒にレコードを買いに来たライアン君とリチャードの写真が投稿されています。

source: Culture Creature, YouTube 1, 2, 3, 4, Twitter 1, 2

ヤマダユウス型