AppleとSpotifyが全面戦争に。アプリのアップデート却下でバトルの応酬

どうなるやら…

今月、日本上陸の情報が出た消えたりしているSpotify…が、Appleと大変なことになってます!

AppleがTidal買収でSpotify潰しを本格化させるという噂が飛び交う中、AppleがSpotifyアプリのアップデートを却下し、Spotify法務が「営業妨害だろ」と怒ってApple法務が「規約違反だろ」と応じ、早くも全面戦争の様相を呈しているのです。

SpotifyはApple Musicの2倍の有料会員を抱える音楽ストリーミング世界最大手です。Appleに何度も殺されかけてはしぶとく生き残り、先月の発表では月間アクティブユーザー1億人超えを果たしています。

何が問題なの?

Spotifyはサイトで定期購読すると月額10ドルですが、iOSアプリで定期購読するとApple回収分の30%の手数料を上乗せした月額13ドルの割増料金になります。こうしてApple税を消費者負担にすることでサイトからの購読を推奨し、なるべくAppleに料金を取られないようにしています。

さらにサイトで定期購読した人には3か月間、月99セントにするキャンペーンを今月実施しました(iPhoneやiPadから定期購読しても割引にはならない)。昨年の秋にもやったキャンペーンなのですが、今回これにAppleから待ったがかかり、「今すぐアプリ内でのキャンペーン告知を中断しないとApp Storeからアプリを取り下げると脅された」(Spotify法務顧問)のだとか。Spotifyは告知を中断したのですが、ただ言うことを聞くのでは面白くないので、iOSアプリでは定期購読そのものをできないようにしたのです。つまりAppleのアプリ内課金は絶対通さないということ。で、全面戦争というわけです。

AppleとSpotifyが全面戦争に。アプリのアップデート却下でバトルの応酬 1

SpotifyのFAQ。割高なiTunesからウェブ経由の購読に切り替える方法を紹介している

Spotify「アプリ承認を盾にライバル叩くのはやめろ」

Spotify法務部門トップのHoracio Gutierrez氏はアップルに送った6月26日付けの書簡でこう書いてます。

この件は米国とEU双方の独占禁止法に触れる深刻な懸念を呼ぶものだ。[...]Apple Musicの競合「Spotify」のiOSアプリを除外し、競争力を削ごうとするAppleの嫌がらせは今回が初めてではなく問題だ。これまでにも公正な競争に反するSpotify叩きをしている。[...]App Storeのアプリ承認プロセスを盾にライバル叩きするAppleの態度は到底見過ごせるものではない。

Apple「おたくだけ特別扱いはできない」

これに対し、Apple法務部門トップのBruce Sewell氏は1日付けの書簡でSpotifyにこう反論しました。

あることないこと言い触らしている御社の方が問題だ。[...] Appleの競合かどうかに関わりなく、当社のガイドラインは全デベロッパーに等しく適用される。当社独自の楽曲配信サービスを立ち上げてSpotifyと競合関係になる前と後でこちらの対応やルールは変わっていない。特別扱いを求めているのは御社ではないか。

カンカンです。いちおう却下した正式な理由は「ビジネスモデルのルールに違反するから」だそうです。

するとSpotify広報も負けじと「これがAppleがルール違反と騒ぎ立ててる画面だ。割引キャンペーンも、購読ボタンも、リンクもない」と、こちらの画像をツイートしました。

確かに「こちらの機能を使うには有料登録が必要です」とあるだけです。ふむ。結局アプリ内課金を復活させるための揺さぶりなんでしょうかねぇ…楽曲ストリーミングの戦国時代も佳境ですなあ…。

source: recode, BuzzFeed, Ars Technica

Michael Nunez - Gizmodo US[原文

(satomi)