車社会の概念を超越! イーロン・マスクが人類を救うマスタープラン第二弾を公開する

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人類を救うため、エネルギー経済に只ならぬ熱意を注ぎこむ起業家、イーロン・マスク。

彼は自身がCEOを務める電気自動車メーカーTesla Motorsが今後どのように進化して生き続けるかをまとめたマニフェスト「マスタープラン パート2」を発表しました。

すべてはこのツイートが始まりでした。

そして20日、ついにTeslaのブログで公開されました。

マスタープランパート2の内容は、Teslaが目的として挙げる「持続可能エネルギーの台頭を加速」させ、「未来の良い生活を守る」ことを、さらにスピードアップしますよ、ということが書かれています。

1. エネルギーの生産と貯蔵の統合

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Tesla MotorsはこれまでEV(電気自動車)の製造に加えて、効率の良いバッテリーの開発にも積極的に取り組んできました。2015年には家庭用蓄電池「Powerwall」を発売開始。10kwhモデルは3,500ドル(約40万円)もしますが、予約だけで4万台近くの注文が集まったほど注目製品です。ちなみにTeslaのバッテリー開発ではパナソニックが協業パートナーです。

マスクのプランでは、Teslaの電池製品だけではなく、ソーラーパネルによる蓄電池製品を一元的に開発販売していくことで、一人ひとりが電気を作りやすい環境を世界規模で整えようということが第一の狙い。

ここで重要になるのが、Teslaが今年行なったソーラーパネル・システム最大手SolarCityの買収と統合だったのです。

2. 大型トラック「Tesla Semi」

一方順調に伸びているEVはどうなるの〜?という話では、この度のプランでは「もっとEVのタイプを増やすよ」と語ります。

EVの申し子的な存在のTeslaですが、車種は恐ろしいほど少ないのが現状です。なんとセダンタイプの「Model S」とSUVの「Model X」の2モデルのみなんです。だからマスクは、さらに車種を増やせば、消費者市場で求められる交通手段の大部分を網羅できるようになると言っています。

Teslaが次に取り組むのは、大型トラックと、高乗客密度の都市型輸送手段の2つ。すでに開発の初期段階で、来年には発表があるかもしれません。特に大型トラック「Tesla Semi」は安全性が向上して操作も楽しくなるよと言っていますので、発表されればニュースのヘッドラインを飾ること今から間違いなしな予感がします。

正直驚いたのは、都市型移動車(つまりはバス?)に参入しようとしていることです。特にマスクは移動手段そのものをイノベーションするつもりで、プランでは「中央の通路をなくし、現在は入り口となっている部分にシートを置いて乗客密度を上げ」たり、「電話を持っていない人のために、既存のバス停に“サモン”のボタンを設置します」など、バスの設計や都市デザインを変えてしまうワイルドなアイデアを上げています。なんと大胆な…。

3. すべてのTesla車には完全自動運転を

イーロン・マスクはどこまでも自動運転主義者かもしれません。

Teslaはこれからも自動運転の技術を向上していくと言っています。それは自動運転が人間の運転よりも安全性を向上させるという考えに基づいていて、「ワールドワイドで自動運転が法的に認められるまでに100億km単位の実績が必要になると予測」しています。

マスクはまたなぜTeslaの自動運転機能が今も「ベータ」かを説明しています。それは、社内審査などで気を緩めないためと、これからも改善を続けていくことを表しているからだそうですよ。決してベータ版ソフトウェアという感覚で見てほしくない。ベータは、Teslaの自動運転の安全性がアメリカの平均を10倍超えた時点で外すそうなので、決して将来性がない話ではなさそうですね。

4. TeslaオーナーにEVから収入を

車を運転してない時は、オーナーにも収入を得られるチャンスを作りましょう。法的にOKな完全自動運転や、「サモン」機能を使えば、さまざまな時間の使い方が可能になります。使ってないEVでカーシェアリングしようというのが、マスクが考える完全自動運転の経済的メリット。

マスクが考えているのは「Tesla シェアフリート」というカーシェアのシステム。誰でもTeslaアプリからシェアフリートに自分のEVを加えられるので、車移動が必要な人にTeslaを貸すことができて、利用者もハッピー、オーナーも所有コストが削減できてハッピーになれる仕組みのようです。

どれも実現するためには相当の投資や人材、設備、製品化、行政の協力が必要なことばかりですが、「〜します」なんてあっさり言い切っちゃうイーロン・マスクってやっぱりチャレンジャー!

EVや自動運転ばかりがヘッドラインを飾りがちなTesla。しかし企業としてのゴールは製品や技術開発を超えた未来の社会の道筋そのものにあります。これから何を作ってくれるのかなぁ、楽しみになってきました。

image by pixor via FlickrSamferdselsdepartementet

source: Tesla MotorsテスラモーターズTwitter

(Yohei Kogami)