エラーか? 意図的か? 警官による黒人男性射殺の映像がFBから消えた理由

エラーか? 意図的か? 警官による黒人男性射殺の映像がFBから消えた理由 1

Facebookのニュースメディアとしてのこれからが試されるかも

7月7日(米国時間)、ミネソタ州の32歳の男性、Philando Castileさんが運転中、壊れたテールライトを理由に警察に呼び止められ、免許証に手を伸ばそうとしたところ射殺されました。銃撃の直後からCastileの彼女、Diamond Reynoldsさんが携帯を使って一部始終を録画。映像はFacebookに投稿されたのですが、Castileさんが血まみれで横たわるビデオが急速に広まった直後、映像は消えてしまいました。

Facebookのから苦情が殺到して1時間後にビデオは復旧し、Facebookは原因を「技術的な欠陥」と発表しましたが、新たなレポートによると、投稿が消えた裏には警察が介入した可能性があったようなのです。

Facebookは消されるべきコンテンツそうでないものを結構頻繁に間違えるのですが、今回はコンテンツ監視チームのミスではなく技術的な問題であると断定しました。

「ビデオが一時的にアクセス不能となってしまい申し訳ありませんでした。技術的な欠陥によって閲覧不可になっていたのですが、検証後にすぐ復旧しました」とFacebookのスポークスマンは米GizmodoにEメールで返答しました。

ここで興味深いのは、Facebookからのコメントが以前コンテンツを間違って消した時のそれとは明らかに違う点です。以下は、スタンフォード大学のレイプ犯、Brock Turnerを批判したミーム画像を消した後のコメントです。

このコンテンツはエラーによって削除されましたが、現在復旧に向けて作業しています。我々のチームは毎週何百万件という報告を受け取るため、時に間違いが発生します。今回はこうした間違いが起こってしまい申し訳ありません。

Brock Turnerのミーム画像以外にも、オーランドの銃撃事件後に広まった団結を示す投稿や、裸の父と息子の画像を消したりして、その都度謝罪してきました。確かに何百万という投稿をチェックしていれば、間違いだってあるでしょう。しかしCastileの映像が消えるに至った原因は未だに不明だし、今までの「エラー」と今回の「技術的な欠陥」がどう違うのか分かりません。米Gizmodoの確認のメールに対し、Facebookは回答していません。

Motherboardが先日コメントしたように、Facebookがどういう風にこれらのコンテンツを扱うのかは非常に重要な問題です。何百万人というユーザーがFacebookをニュースの情報源として利用している以上、起こった間違いに対して「技術的な欠陥」なんて曖昧な言い訳は通用しないのです。Facebookは自分たちのプラットフォームにニュースを集約させるという狙いを明確にしてきました。それなら、理由もわからず消されたコンテンツがある一方で、消されるべきものが残ることにユーザーが疑問を持つのは至極当然です。

しかし、Facebookが欠陥だったと発表した数日後、映像が消えたのは第三者…もしかしたら警察が、Reynoldsさんから押収された携帯を使って彼女のFacebookアカウントから投稿を削除したからだ、とThe Registerの持つ情報提供者が伝えました。

Reynoldsさんは、逮捕された後に携帯を押収されたと会見で発言しています。もし本当に警察が削除したのなら、これは証拠の改ざんということになります。Castileさんが亡くなった地域の管轄であるファルコンハイツの警察署のスポークスマンは、米Gizmodoの質問に対して回答しませんでした。

果たして、本当に技術的な障害で意図せず消されてしまったのか? それとも誰かの手によって消されたのか? 後者だとして、Facebookの立場的に「何者かの手によって消された」と発言することに問題があったのでしょうか? ザッカーバーグもこの映像に対して、「暴力的で悲痛だ」としながらも重要なものだと語りました。そうであるなら、こういったコンテンツがちょっとした間違いで消えるようでは困るし、問題が発生した時の透明性がより大切になるのではないでしょうか。

source: The Register

Sophie Kleeman - Gizmodo US[原文

Angela Chen - Gizmodo US[原文

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