危険走行車のナンバーを撮影、データベース化してユーザーに警告してくれるアプリ

危険走行車のナンバーを撮影、データベース化してユーザーに警告してくれるアプリ 1

アグレッシブに道路を安全に。

Nexarは運転中に車内のダッシュボード上にスマホを設置して前方を録画してくれるアプリ。急ブレーキや事故に反応して自動で録画してクラウド上に保存してくれます。

どれだけ優良ドライバーでも、他の車のミスが原因で事故に巻き込まれることはあります。明らかに相手の過失なのに相手がそれを認めずに揉めてしまうのはよくある話。そんなときにNexarを使用していれば、相手がウィンカーも付けずにいきなり車線変更をしてきた様子や、信号無視をして交差点に突っ込んできた様子などが全て動画で保存されているので自分の無実を簡単に証明できるわけです。

危険走行車のナンバーを撮影、データベース化してユーザーに警告してくれるアプリ 2

こちらは昨年秋にNexarをUberドライバー95人に利用してもらった結果集まった動画です。ちょっと衝撃的な事故の映像も含まれているので視聴注意です。

日本以上の車社会、かつ訴訟社会であるアメリカ。このアプリに需要があるのは理解できます。現時点で1450万ドル(約14億8000万円)の資金調達に成功しており、アプリはiPhoneで利用可能です。

自分がどれだけ安全運転を心がけていても危険運転をするドライバーはどこにでもいるもの。テクノロジーの力で安心して運転ができるようにしたいというNexarはさらに一歩進んだ機能を発表しました。それは危険走行をする車のナンバーをデータベース化し、ユーザーの近くに危険走行車として登録されている車が走っているとユーザーに警告して知らせてくれるというもの。

全国にいるNexarユーザーは他車の急ブレーキ、割り込みといった危険な走行を映像と共に報告できるようになります。それをNexarが採点をし、「危険走行をするドライバー」のデータベースが作られていくと。

自分が運転をしているとNexarが「左前方の車は危険走行車として登録されてます」と教えてくれるので、避けて運転することができるわけです。

な...なるほど。データと採点が正確なら確かにユーザーの安全性は高まりそうです。でもちょっと監視社会を想像させられますよね。そう思ったのは私だけではないようでNexarはプライバシーに対する考慮も述べています。

「この車は危ないと私たちは判断しています」とユーザーに伝えることは、公共の利益とプライバシーの公平なバランスを実現していると考えています。ユーザーがどこから来てどこに向かっているのかといったデータにはNexarは全く興味はありません

とCEOであるEran ShirさんはMIT Technology Reviewに語っています。

ナンバープレートを撮影することは違法ではないとも強調しています。集まったデータはソフトウェアと人間の手によって精度を高められるそうです。今春にリリースされたNexarはすでに何万人ものユーザーを獲得しているとのこと。これまでにサンフランシスコ、ニューヨーク、テルアビブといった地域で30万件以上の事故レポートがNexarで報告されているそうです。

私も車の運転は嫌いではないですが、高速道路を走っていて不安になることはあります。「横を走っている車がいきなり割り込んできたらどうしよう」とか「この車速いけど信号無視しないよね」とか考えだすときりがありません。危険走行車を避けられたらそれにこしたことはないのですが...Nexar、今後に要注目です。

source: Nexar via MIT Technology Review

(塚本 紺)