リオの水質汚染に対抗。抗菌ボート競技ウェア、米国チームが採用

リオの水質汚染に対抗。抗菌ボート競技ウェア、米国チームが採用 1

最大の敵は水。

今年のリオデジャネイロ五輪では、ジカ熱とか治安問題とかいろいろ課題があると言われていますが、なかでも水上競技選手にとって心配なのは、水の汚さです。

東京湾みたいにゴミが浮いてるとかいうレベルじゃなく、もともとリオでは下水処理を40%しかしてなくて、つまり残り60%は糞尿垂れ流し状態だったんです。政府は五輪までに水をきれいにする!と誓っていたものの、それは実際あまり果たされていないのが現状です。

そこで米国のボート競技チームは、この五輪のために開発された抗菌ウェアを着用して五輪にのぞむことになりました。これはフィラデルフィア大学のテキスタイルエンジニアMark Sunderlandさんによるもので、抗菌素材が織り込まれていて撥水性も高くなっています。それでいて非常に軽く動きやすく、「第二の皮膚のよう」だと言います。

ただWiredでは、抗菌ウェアではリオの汚い水から身を守るのに不十分だと言っています。このウェアの素材には菌を殺したり、働きを抑えたりする働きがありますが、それが十分な早さかどうか、専門家は懸念しているからです。それにこのスーツは全身覆えるわけではないし、オールからはねた水が目や口に入る可能性もあるんじゃないでしょうか?

ESPNによると、リオデジャネイロ五輪のボート競技などで使われるグアナバラ湾には病原菌が満ち満ちていて、水質汚染レベルは最大で米国やヨーロッパの基準値の170万倍(170倍じゃなくて170「」倍)に達しているんですと…。

実際去年8月には、ドイツのヨット選手Erik Heilさんがリオでの競技後、すねの皮膚から内部にかけて細菌感染し、異常部分をえぐり出す手術に至ってもいます。リオで感染したって特定されたわけじゃありませんが…。

今回の五輪で水上競技に参加する選手は、他の選手との戦いよりも、細菌との戦いの方で切羽詰まってしまうんじゃないでしょうか。健闘を祈ります…!

image by Thinkstock

source: Philadelphia UniversityWiredESPN

Michael Nunez - Gizmodo US[原文

(miho)