音のかたちを見る、サウンドアートの世界

音の形

ソの音はドんなかたち?

。音楽、話し声、さざ波、楽器、鳴き声、エトセトラ……。音の正体は?と聞かれると、空気中を伝わる振動だと物理学的に答えられます。我々の聴覚は、常に目に見えない振動を受信しているわけです。

目に見えない音を可視化する試みは古くからなされており、その研究の答えのひとつが、Resonantiaが撮影したトップ画像。これはある音のかたちを撮影したものです。

米ギズモードが知的好奇心くすぐる記事を取り上げているので、ご紹介しましょう。

とその前に、物理学者のエルンスト・クラドニについてお話します。エルンストは音響学の分野で平面の振動を可視化する方法を開発しました。科学の実験などで見かける、プレートの上に粉をまいて下からスピーカーを鳴らしたり、バイオリンの弓のようなものでプレートを振動させたりする、あの方法です。Physics Girlの動画で見てみましょう。

物体の固有振動の節を可視化するこの方法は、クラドニ図形と呼ばれています。詳細はWIkipediaに譲るとして、クラドニ図形を用いた映像作品のひとつにザ・ホワイトス・トライプスのボーカル、ジャック・ホワイトのPVが紹介されています。

ジェフ・ルヴィエールヴァネッサ・ブラウンは、このクラドニ図形に注目しました。二人は写真と音楽を融合させたユニットResonantiaを結成し、クラドニ図形の芸術的撮影に注力します。そうして撮影された作品の一部がトップの画像です。いわく「あなたが見るすべては音、あなたが聞くすべては写真」。

音のかたちを見る、サウンドアートの世界 1

ルヴィエールはチューナーを用いてアンプから出る音の周波数を調整し、一連の音階を生成・撮影しました。上記の画像の右下にはPhotograph in Aと記されており、これがA(ラ)の音を撮影したものであることがわかります。

音のかたちを見る、サウンドアートの世界 2

これはA#の写真。半音動いただけなのに図形的にはかなり変化しています。ルヴィエールとブラウンはそれぞれの写真を見て、Gは悪魔、C#はエデンの園の木、Fはカエルのお腹のように見えると述べたとのこと。

そうして撮影された12の写真を、写真を音に変換するソフトウェアPhoto Sounderに戻し、最終的なサウンドスケープを生成しました。Resonantiaの視覚的、聴覚的作品は彼らのサイトにて閲覧できます。

音は見えず、写真は聞こえず。普段から我々の耳に入る日常の音たちは、どんな風に見えるんでしょうか。

source: Louviere and Vanessa, YouTube1, 2, Wikipedia

Jennifer Ouellette - Gizmodo[原文
ヤマダユウス型