米陸軍が企業と契約して、「遺伝子操作された蚕」の糸でボディアーマーを開発するかも

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Dragon Silk」っていう名前だけ聞くとあんまり強くなさそうなのに。

バイオテクノロジーを用いた研究開発や商品化を行なう米国の企業Kraig Biocraftが、Dragon Silk製のボディアーマーの開発に関して、米陸軍と10万ドル(約1050万円)の契約を結んだと発表しました。

Dragon Silkとはクモの遺伝子を導入した蚕からつくる繊維素材のこと。これから異なる縫い目や厚み、構成技法で性能テストを実施し、その結果によっては、同社と米陸軍が総額100万ドル(約1億600万円)の契約を交わす可能性もあるのだとか。

Kraig BiocraftのDragon Silkは、戦闘服によく用いられているケブラー繊維に比べて、圧倒的に高い伸縮性を備えています。その特性を活かせば幅広い動きに対応できる全身スーツのようなボディアーマーも実現できるかもしれません。スーパーヒーローのようなスーツを身にまとった陸軍を想像するとなかなか興味深いです。

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Kraig Biocraftのトップページ「我々を守るために身を捧げる人々のために、次世代の防護服を開発する」の文字が。

クモの糸は鋼よりも高い強度を誇り、防水性や伸縮性に優れた奇跡のような素材といわれています。Kraig Biocraftのウェブサイトによると、クモの糸はケブラー繊維に近い引張強度をもち、密度あたりの引張強度はケブラー繊維を上回っているという結果も出ているのだそう。

ただし、クモの糸は大量生産することが困難であるため、人工的にクモの糸を生成しようとする数々の研究が進められてきました。少し前に日本のSpiberが、人工合成したクモの糸からつくったジャケットを発表したニュースもありました。

そういえば、遺伝子操作された蚕に噛まれた人には、スパイダーマンになっちゃう的な展開が待っていたりするんでしょうか。

source: Defense One

Angela Chen - Gizmodo US[原文

(Haruka Mukai)