伝説のB級映画製作会社エンパイア・ピクチャーズの栄光に迫るドキュメンタリー

伝説のB級映画製作会社エンパイア・ピクチャーズの栄光に迫るドキュメンタリー 1

バンドよ、大志を抱け。

エンパイア・ピクチャーズというB級映画製作会社をご存知でしょうか? スタジオの名前は知らなくとも「パペット・マスター」や「トロル」、「ZOMBIO/死霊のしたたり」を作ったところ、といえば「あ〜、はいはい…(乾笑)」となるかもしれませんね。

チャールズ・バンドという人物が1983年に設立し、「2000年までに映画2,000本作っちゃる! 」と大志を抱き、何本かの低予算ホラー、低予算ファンタジー映画を世に送り出したのち、1988年半ばに資金繰りに行き詰まった結果、1989年に破産した伝説のB級スタジオです。

今回はそんな同スタジオの栄光に迫るドキュメンタリー「Celluloid Wizards in the Video Wasteland: The Saga of Empire Pictures」のトレイラー映像をお届けします。

こちらは/Filmが取り上げた、Vimeoのエンパイア・ピクチャーズの栄光を讃えるドキュメンタリーのトレイラー。

本作は、もともとKickstarterで資金を呼びかけていたプロジェクト。現在はポストプロダクションに入っているそうです。

公式の内容をざっと紹介します。

科学者、サイコパス、エイリアン、ミュータント、サイボーグ、トロール…、これらは80年代初頭に設立され、栄光と衰退を短い間で経験したB級映画制作会社、エンパイア・ピクチャーズの奇抜なキャラクターの一部でしかありません。スタジオの創設者はB級映画のプロデューサーとして知られるチャールズ・バンド(映画「マペット・シリーズ」)。他のインディーズスタジオがホームビデオにターゲットを移しつつある中、バンドは無謀にも低予算ホラーと低予算ファンタジー映画を意欲的に世界に発信し続けました。

ところが、彼の「2000年までに2,000本の映画を」という野心溢れる主張も虚しく、資金繰りに苦労するように。90年を目前に、若い映画制作会社は閉鎖に追い込まれてしまったのです。

映画「グーリーズ」や「ZOMBIO/死霊のしたたり」といった興行成績的にもヒットした作品から、底なし駄作の「エリミネーターズ」や「テラービジョン」まで、「Celluloid Wizards in the Video Wasteland」はチャールズ・バンドのエンパイア・ピクチャーズの辿った栄光と衰退に迫ります。

具体的な公開日は未定、権威あるフィルムフェスティバルに出展するといった予定も書かれていません。伝説のB級ムービースタジオの軌跡を追った貴重(物珍しい)なドキュメンタリーの完成が待ち遠しいです。

source: /film

中川真知子