干ばつ時の作物づくりに革新的な発見、豪大学が発表

    干ばつ時の作物づくりに革新的な発見、豪大学が発表 1

    世界中の農地に広がりつつある干ばつは、今後もっと深刻になっていくようです。しかし新たな研究が、より少ない水で穀物を育てるためのカギとなるかもしれません。

    米や小麦のような穀物の多くには、実は干ばつに対応するための自己防衛機能が備わっています。でもこの自己防衛機能が働きだすころにはもう手遅れなことがほとんど。オーストラリア国立大学の研究者たちがこの機能の要となる酵素がホスファターゼ SAL1(phosphatase SAL1)であることを突き止め、Proceedings of the National Academy of Sciencesで発表しています。研究者たちはこの発見を基に、植物が手遅れになる前に防衛機能をオンにさせたいと考えています。

    研究者たちはこの酵素は植物内の「火災報知器」みたいに働く、と述べています。問題は、この火災報知器がなり始めるのは、家の中が数部屋すでに灰になった後のこと。長期間一定して干ばつ状態が続いた後でないと、植物の水分ロスと水分使用を抑える防衛機能がオンにならないのです。

    植物が水分使用を抑える状態になるころには、すでに植物は成熟している時期です。しかし残念なことに植物が一番弱い時期は苗の初期の段階。なので、この干ばつに対応するモードがより早く機能するようにできれば、植物が干ばつを生き延び、より多くの食料を人々に与えることができるはずです。

    研究者たちは現在何がどの部分でこの酵素の引き金となっているのかを探っています。そして次のステップはこれをどう使うか。今はまだ最初の段階ですが、急速に世界中で干ばつが起こっていく中で、この研究はとても重要な役割を持ってくることでしょう。

    Image: パルースの小麦畑 Charles Knowles

    source: Proceedings of the National Academy of Sciences

    Ria Misra - Gizmodo US[原文

    (abcxyz)