ゴミを食べているクマは怠惰になる

ゴミを食べているクマは怠惰になる 1

最近、日本でもクマにまつわるニュースが多いですが、ここで気になるクマの話題を。新たな研究によれば、ゴミを食べるクマは怠け者の人間のようになるんですって。まるでカウチポテトのように。

Journal of Zoologyで発表された研究によると、トルコ北東の移動生活をするヒグマの一部には、たびたびゴミ捨て場を訪れ食べ物をあさるものがいるんだそう。研究者たちはこの熊たちを「ゴミ捨て場グマ」と名づけて研究しました。研究では、ゴミ捨て場グマ10頭、野生のクマ6頭の計16頭を平均して10カ月、最長で20カ月追跡調査しました。

一度もゴミ捨て場を訪れたことのないクマたちは、1年の間に平均で160km移動します。1年のうち、特に冬眠前には脂肪を蓄えるため食べ物を探すためによく移動するんだそう。一方、「ゴミ捨て場グマ」たちは移動生活をすることをやめ、冬眠するとき以外はゴミ山の近くに居座るということがこの研究で判明しました。

「小さく隔離された亜集団の中に2つの明確に異なる生活習慣が発展し共存しているというのは驚くべきことです」とこの研究を行なったチューリッヒ大学の博士研究員Gabriele CozziさんはNew Scientistに語っています。

ゴミ捨て場グマたちにとっては残念なことに、彼らはまたすぐに昔の生活に戻らないといけないかもしれません。研究によれば、街の自治体は「近い将来」このゴミ捨て場を閉鎖する予定だとのこと。そして研究者たちは、もしゴミ捨て場グマたちが元の生活に適応し直すことができなければ「冬眠前に栄養不足で死んでしまう」かもしれないとも言っています。

我々人間が無責任に捨てたゴミにより行動パターンが大きく変化したのはクマたちだけではありません。コウノトリたちもまたゴミに群がるということが知られていますし、町に住むアリも人間が捨てたジャンクフードにたかります

大量に消費する生活になって人間も怠惰になったもんだと思いますが、そんな人間の出すゴミも周りの生き物たちを怠惰にするのか、それとも、もしかしたらこれも新たな「共存」の形なのかもしれませんね。

image via Thinkstock

source: New Scientist

Sophie Kleeman - Gizmodo US[原文

(abcxyz)