Appleの殿様商売でTV会社がアウェイ

Appleの殿様商売でTV会社がアウェイ 1

「TV革命」もいいけど、Appleはエディー・キュー上級副社長(フェラーリ取締役兼務、写真右)がいろいろ強気で、まとまる話もまとまらないっていう話がウォール・ストリート・ジャーナルに出てます。

たとえば業界大手タイム・ワーナー(HBO、TNT、CNNの親会社)の重鎮が全員スーツ着てる会議に、10分遅刻してハワイアンシャツ+裸足+テニスシューズで現れたり。

派手な色が好きで、スポーツカーが好きで、ジョブズ側近の生え抜きのMr.キュー。その交渉スタイルは、ひとことで言うと…

「We're Apple」(ケーブル会社のお偉いさん談)

というノリなのだといいます。

アップルの殿様商売事例

1. アップルと仲良しのディズニー(ESPN、ABCの親会社)に「向こう数年間はライセンス料据え置き」という無茶な条件で契約とりにいった。普通は毎年値段交渉がある。その調子のままで21世紀フォックスもCBSも交渉は暗礁に。昨年のApple TV最新型発売時にはストリーミング配信の発表もなしとなった。

2. タイム・ワーナー・ケーブルとコムキャスト(ケーブル最大手)と提携交渉のときも、新製品の情報は一切明かさずじまい。「この紙ナプキンの裏にちょっと描いてみてよ」と頼まれたときも「これまで見たどんなものよりもすばらしいものになる」と言っただけだった。

3. 「新番組を自動的に録画して広告スキップできるようにしたい」とタイム・ワーナー社長に向かって言った。

4. ディズニー、フォックス、CBSに提携を持ちかけて、「地方TV局との契約はそっちでまとめてくれ」と言った(ふつうはケーブルやサテライトの配信会社がやる雑用)。

5. 「ディズニーとフォックスは乗った。おたくは?」と、競合他社にブラフをかませた。

6. ネットフリックスみたいなオリジナル作品つくろうぜ!と張り切ったはいいが、ハリウッドではまったく無名のプロデューサーを新企画の買い付けに起用。アマゾンの買い取り価を無駄に釣り上げただけで終わった。

iPhoneが落ち目の今、頼みの綱はTV。なのに遅々としてサービス拡充は進まない。その裏ではこんな面白いことになっていたんですねー。ジョブズを見習って、いろいろがんばっちゃいるのだろうけど。ジョブズをやって許されるのはジョブズだけなのかもね。

image by Scott Strazzante / The Chronicle via Twitter

source: WSJ

(satomi)