NASAが22か月ぶりに行方不明の探査機を発見

NASAが22か月ぶりに行方不明の探査機を発見

また会えてよかった…。

映画で見る宇宙は、助けを叫んでも誰の耳にも響かなくて、一度はぐれたら最後ですが。2014年10月1日から行方不明になっていた太陽観測衛星「STEREO-B」がついに見つかりました!

NASAの宇宙探査ミッション追跡ツール「ディープスペースネットワーク」が24日の夜、22ヶ月ぶりに衛星からシグナルをキャッチしました。

STEREO-Bは2006年10月、双子の相棒STEREO-Aと太陽から地球へのエネルギーの流れを計測するため、2年間の探査ミッションに旅立ちました。STEREO-Aは地球の内側を、STEREO-Bは外側を回るように。こうして地球をサンドイッチしてエネルギーをさまざまな角度から計測する予定でした。また、太陽の裏側を初めて観測できる!と期待されていたのですが、途中で問題が…。

NASAが22か月ぶりに行方不明の探査機を発見2

地球公転軌道から見た位置関係

STEREO-Bが地球から見て太陽の裏側に回りこむと、その間の3か月は通信が途絶えてしまうことがわかりました。衛星は宇宙空間に2年間滞留することだけを考えたデザインになっていたので、打ち上げのときにはその点をすっかり見落としていたんですね。

ミッションの運用責任者のDan Ossingは次のように語っています。

通信を邪魔する一番の騒音源は、太陽から放出されるあらゆる周波数のシグナルだ。通常の宇宙探査ミッションでは、太陽による電波障害は1日程度で終わる。ところがSTEREOでは4ヶ月近くも続くのだ

STEREOの通信は、途絶えると72時間後にリセットされます。そこでチームでは、リセットの時間帯に地球との交信を確立できないかテストすることにしました。もしできれば、ONに戻せるかも…と考えたんですね。

すると最初のリセット後、弱いシグナルが届きました。が、それを最後にSTEREO-Bからの交信は途絶えてしまったんです。

2015年11月の報告でNASAは、テストが失敗したのは、機体の回転速度を伝えるセンサーが壊れて、制御不能になってしまったのではないかという仮説を立てています。機体のバッテリーはソーラーパネルが動力源なのですが、起動に必要なエネルギーが確保できない状態がしばらく続いていました。

通信が途絶えて以降、チームでは前述のネットワークを使って週3回、それぞれ3時間のペースでSTEREO-Bの行方を探してきたんですが、なかなか大変な作業だったようです。なんせ居場所がわからないので。

やっとシグナル探知を果たし、チームは早速、何時間か基幹機能のテストをし、バッテリー節約のため電源を切りました。今後はさらに回復範囲を広げ、計器が正常に作動するか確かめる予定です。

回復までにはヘタすると数年かかっちゃうかもしれませんが、2019年にはハッブル宇宙望遠鏡で観測し、回転速度をテストできるようになります。

くるくる回りながら助けを待って、空の彼方を漂っているのかと思うと悲しいけど、まずは見つかってひと安心ですね。

image: NASA

source: Mashable via NASA

Carli Velocci - Gizmodo US[原文

(satomi)