24時間で消えるはずのInstagramの新機能「Instagram Stories」。一度ウェブにアップした動画や写真は永遠に消えないことを図らずも証明してしまう

Instagramのセキュリティーは脆弱かも

恥ずかしい写真や動画も土に還ってくれたらどんなにいいか。

Instagramが今月初めに発表した新機能「Instagram Stories」。思いっきりSnapchatじゃないかなんて批判もありましたが、そこそこいい感じだったりもするみたいです。

さて、両者に共通する最大の特徴は投稿は24時間後に削除されること、そして投稿のスクリーンショットを撮影できること。ただし、Snapchatではスクショをしたことが相手にバレてしまいますが、Instagramでは今のところ相手にバレることはありません。ご存知の通りすでにSnapchatで他人の動画をダウンロードするサードパーティーアプリがたくさん出回ってます。

そして先日、ソフトウェアエンジニアのAlec Garciaさんは、InstagramのAPIを利用してInstagram StoriesをダウンロードできるChrome拡張機能を公開しました。アプリについてはMediumに詳しく書かれています。

Instagramはウェブアプリの開発に2年、ウェブ上での検索機能を実装するのに3年もかかっています。きっとInstagram Storiesをウェブで閲覧できる日が来るのは少し先のことになるはずです。なので自分でやってみることにしました。

拡張機能をダウンロードするとフォローしているユーザーのStoriesがブラウザーのトップに表示されます。また投稿された動画はダウンロードすることも可能。そう、24時間以内に消えてしまう機能にもかかわらず。このChromeの拡張機能は他のサードパーティーアプリと大きく異なるものではありません。が、それらに比べると簡単に進んだみたいです。

Garciaさんは、InstagramはFacebookの「On This Day(過去のこの日)」のような機能を追加する目的ですべての写真やビデオを保存しているのでは?と推測し、次のように述べています。

Instagramはすべてのファイルをどこかにアーカイブするべきです。決して同じリンクの元に保管しておくべきではない。

そうなってくると「Instagramのサーバーがどれくらい安全なのか?」という疑問が湧いてきます。Instagramとその親会社のFacebookがInstagram Storiesに投稿されたデータを安全に保管できていないとすれば、他の情報がちゃんと守られているかどうかも怪しいところです。

Instagram StoriesをダウンロードできるChrome拡張機能

この拡張機能が公開されたことによってInstagram Storiesの魅力が損なわれることはおそらくないでしょう。しかし、こうしたInstagramの欠陥はエフェメラルなソーシャルメディア(一定時間を超えると写真や動画が消えるSNS)が直面する矛盾のようなものを私たちに教えてくれることになります。

当たり前ですが、一度ウェブ上に放たれた情報は永遠にネット上に残ります。だからこそ、一定時間を超えると写真が消えてしまうSnapchatが一大ブームとなったわけです。しかし、先月には撮った写真をアプリ上に保存しておけるMemories」機能も実装されるなど、Snaptchatは自らの個性をそぎ落としつつあります。

また、この新機能によってメッセージが消えたように感じたとしてもSnapchatはちゃんと記録しているということが明らかになりました。

Snapchatのように○○時間で写真が消える!などと謳っていたアプリがそうした特徴を失いつつあるとはいっても、それによって影響を受けるユーザーはどのくらい存在するのでしょうか?

権力に追われる身でもないかぎり今回のようなプログラム上の欠陥をそこまで心配する気にはならないかもしれません。また、ソーシャルメディア企業が私たちの(とっても価値のある)データを手元に置いておきたがるのも、まあ当然だよな、という気もします。

しかし、今回のケースはそうやって彼らが取得したデータが必ずしも安全に保護されているとはいえないことを明らかにしたからこそ、わたしたちを不安にさせるのかもしれません。

source: Medium via Select All

Eve Peyser- Gizmodo US [原文]

(Haruka Mukai)