米ミルウォーキーで「警察が黒人居住地域のネットを遮断」の噂が流れる

ワイヤーカット

これはデマじゃないとまずいですよね…。

8月13日、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーで強盗事件の容疑者の黒人男性が警察に射殺される事件がありました。ここ数年米国では警察官が黒人男性を不当に射殺する事件が頻発していて、そのたびに抗議行動が起きていますが、今回もデモ活動が起こり、一部では暴徒化しています。ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事は非常事態を宣言、州兵が動員される事態に発展しています。

そんな中、現地の最大のインターネットプロバイダーであるタイムワーナーケーブルが警察の命令でネットを遮断したと、一部のミルウォーキーの活動家が主張しています

市民のデモ活動に対抗してネットが遮断されたといえば、2011年にはエジプト、2014年にはベネズエラ、2015年のバングラデシュで、たしかにそんなことがありました。でも今の米国で、それがありうるのでしょうか?

米Gizmodoはタイムワーナーケーブルの親会社であるCharter Communicationsとミルウォーキー警察に直接確認してみました。でもどちらも、ネット遮断は誰に対してもしていないと言っています。

「その情報はまったくでたらめです。我々にはそうする能力もないし、そのつもりもありません」。取材に対し、ミルウォーキー警察の広報官はこう答えました。彼はまた、警察署長も記者発表の場で同じ質問を受けたと言っていました。

でも技術的にはそんなに難しくないですよね、と突っ込んで聞いたところ、報道官は技術的には可能かもしれないが、ただやらないんだと答えました。

Charter Communicationsも、先週のミルウォーキーではどのユーザーのネットも遮断していないと言っています。「私たちは誰のインターネットサービスも切断しておらず、ミルウォーキー警察がそれを依頼してもいません」と、Charter Communicationsの地域コミュニケーションディレクターのKim Haas氏はメールで回答しました。「またミルウォーキーでは、サービスの大規模な障害は起きていません」

そんなわけで、ネット遮断されたという説は誰かの勘違いか、意図的なデマなのかもしれません。米国では、政府の都合で一般のネットを遮断することはよっぽどのことがない限り違法です。でもそんな説をつい信じる人が出てしまうくらい、警察と住人の間がピリピリしているのが感じられます。

image by Maxim Tupikov via Shutterstock

source: Twitter

Matt Novak - Gizmodo US[原文

(miho)