PinterestがInstapaperを買収、今後どうなる?

PinterestがInstapaperを買収、今後どうなる?

利用しているサービスが買収されると、ユーザーは不安になるもの。

PinterestがInstapaperを買収したことが明らかになりました。好きな画像を集めて共有できるサービス「Pinterest」。好きなウェブページを保存しておいて後で読む系のサービス「Instapaper」。画像がテキストかの違いで、どちらも好きなものを集めるサービスと考えれば、今回の買収はなるほど納得のいくもの。

2008年にMarco Arment氏によって創設されたInstapaperは、2013年に株の大部分をBetaworksへ売却。そして今回のPinterestでオーナーは3代目となります。

Instapaperチームは、CEOのBrian Donohue氏とコミュニティマネージャーであるRodion Gusev氏を含め、ニューヨークからサンフランシスコへお引越し。Instapaperはそのまま独立したサービスとして継続され、Donohue氏とGusev氏も引き続き担当を続けますが、今まで通りというわけにはいきません。だって、2人にはPinterestの仕事もあるわけですから。

Instapaperは公式ブログで買収を発表し、今後も変わらずにサービスを運営していくといいますが、今回の買収に不安を感じる人も…。「今後も変わらずサービスを運営して」という言葉ほど信じられないものはないと言うのは、2008年創設期からのInstapaperユーザーである米GizmodoのWarren記者。曰く「今後も変わらず…」とは、近々何か変わる前兆だというのです。今までも、大きな会社が小さな会社を買収して、「今後も変わらず」の言葉の後に変化が起きるということは多々ありました。Dropboxが買収したことでMailboxが、Microsoftが買収したことでSunriseが、そして買収を繰り返された後にDeliciousが、世界から姿を消しました。

PinterestがInstapaperを買収したのは、Instapaperというサービスそのものが欲しいわけではなく、その裏にある技術が欲しいから、その技術を開発した人材が欲しいからです。Pinterestは、今後もInstapaperを続けていくといいます。しかし「続けていく」のと「より良くしていく」のは、まったく違う話。

WIREDが指摘するように、Pinterestは時価110億ドルと言われていますが、今、その価値を維持するのが難しい状況にあります。そこで、他を買収することで、価値を保ち生き抜こうとしているのでしょうが、それはInstapaperの繁栄を意味するものではありません。

ブックマークサービスPinboardのクリエイターであるMaciej Ceglowski氏も、今回の買収に関してTwitterで微妙なコメントを…。

「PinterestのInstapaper買収は、利益の再投資でしょ。え、何? 損失がでてんの?」

「Instapaperの代わりにピッタリなのは…Google Reader。言ってみただけです」

ちょっと皮肉まじりのコメントではありますが、つまりはそういうことです。Warren記者が心配するのと同じことを思っている人が他にもいるということ。今後、ますますの発展を望み、サービスが継続されることを心から願うWarren記者ですが、彼女のヨミでは、Instapaperは1年から1年半でなくなってしまうだろうとのこと。今までのサービス買収の流れを見ると、その可能性も大なわけで…。

どうなるんだろ。

image: Instapaper

source: Instapaper

Christina Warren - Gizmodo US[原文

(そうこ)