プリキュアの栄枯盛衰をデータ化する

プリキュアの栄枯盛衰をデータ化する

キュアップ・ラパパ(重め)。

人の目が前に付いているのはなぜか? それは前を向いて生きるためだ。

なんて、のび太くんの先生が言ってた気がします。名言ですね。でもさらに加えると、コンテンツを楽しむためでもあります。その両の目をシッカリと見開いて、ニチアサにはプリキュアを見てください。人として

そんなプリキュア放送開始から12年。人として生まれ、人としてプリキュアを見た結果、さまざまな熱量がそこに生じました。かつての我々は、

「よぉこそ! あなたは◯人目のプリキュアファンメポ」

なんてホームページを作って熱と愛を語っていました。あっ、キリ番踏んだ! 掲示板に報告カキコしなきゃ……!

「はじめまして☆ キュア◯◯です。5000人のキリ番踏ませてもらいました♪ とてもステキなホームページですね」

プリキュアの栄枯盛衰をデータ化する 1

はい、そこ。頭を抱えない。

若気の至りとはいえ、その愛は誇っていいことです。しかし、時が経ったいま、我々にはいくつか知るべきことがあります。

コンテンツが消える理由は?

12年前、ネットはホームページ文化の中にありました。

しかし、当時のホームページが未だ残っている例は稀です。サーバー自体がサービス終了し、ネット上から消去されたといったケースもあると思いますが、単に趣味趣向が変わった方や、生活環境や家族構成が変わり、ニチアサから離れた方も多いことでしょう。

こういった場合は製作者自らホームページデータを「消去」。黒歴史の焼却を選択した方も多いはずです。

もちろん、個人だけでなくサービスやキャンペーンなど商業的なホームページ、情報なども同様です。「一般的」には過去作品ほど、Web上に展開されているコンテンツは減少する傾向があります。さて、ここからが本題です。プリキュアシリーズは現在、何件くらいのコンテンツが残されているのでしょうか? 調べてみました。

プリキュアの栄枯盛衰をデータ化する 2

レギュレーションとしては、正式タイトルでGoogle検索を行ない、そのヒット数を計算します。

Google検索では類語なども検出されますが、検索テクニックとして「"ふたりはプリキュア"」というようにダブルクォーテーションで区切ることで、一致キーワードの絞り込みが可能。検索精度を上げられるこの機能を利用します。

ご存知のとおりGoogle検索結果はナマモノです。人気のあるキーワードは多くヒットしますし、人気や話題が落ち着いたものはヒット数が少なくなります。また、前述したとおり時代が進むに連れ、過去のコンテンツはWeb上から削除されていく傾向があります。この条件を考えると、過去作品ほど不利になるという予想ができますが、果たして? まずは結果からどうぞ。

プリキュアの栄華と衰退

プリキュアの栄枯盛衰をデータ化する 3

プリキュアの栄枯盛衰をデータ化する 4※参考:Wikipedia(バンダイナムコホールディングス IR・投資家情報)

全体的なフィーリングで言うと、だいたい予想通りの結果となりました。気になったポイントを解説していきますね。

■「ふたりはプリキュア」について

「ふたりはプリキュア」は名前の性質上、「ふたりはプリキュア Max Heart」「ふたりはプリキュア Splash Star」を含みます。そのため、この3作品の合計に加え、「ふたりはプリキュア」というジャンルのシンボリックネームでもあるため、現在も検索ヒット数はそれなりに多く、85万件。現状「魔法つかいプリキュア」の67万件を超えています。12年前のコンテンツながらこの数値は奮闘していると言えますね。

■「ふたりはプリキュア Splash Star」について

僕はきらいじゃないよ。

■「ハートキャッチプリキュア」について

ハトキャは色々とネットでも話題になった作品です。人気声優、水樹奈々さんが声を当てていたり、紅白にAKBと共に出演したり、さらにはキュアサンシャインの作画枚数がトンデモナイことになっていたり、最後には島本和彦作品かのようなアクションに加えて、「人が死ぬ」といったプリキュアの中でも特に熱く、話題性に飛んだ作品です。また2010年あたりはブログ文化も成熟し始め、誰もが手軽に情報を発信できるといった時代となり、多くの情報で溢れました。当然消える情報も多いかと思われますが、特に分母が大きかった作品であるように思えます。

■「スマイルプリキュア!」について

個人的に大好きなスマプリなのですが、成果はイマイチで49万件。Twitterでは選挙の話題よりもれいかさん覚醒回「れいかの道!私、留学します!!」の話題の方が盛り上がるなどSNS上での瞬間熱量はすごいものがありましたが、コンテンツとして残っているものは意外と少ないんですね。無念。

■「ハピネスチャージプリキュア!」について

2年前の作品で、3年前のドキプリが49万件んとかなり検索結果が落ち込んでいるだけに、こちらももう少し少なくても良い気がするのですが、堂々の178万件。まぁ、たしかに全体的に見て議論が多かった作品です。作品テーマが恋愛寄りで、「神」と名乗る優男がヒロインに思わせぶりな行動を取って、ヒロインの心を惑わせたり、三角関係っぽい状態が描かれるなど、とにかく既存のプリキュアとは方向性の違ったストーリーです。視聴者側もさまざまな感情が生まれたと思われます。その結果がこの数値なのではないでしょうか。

■「魔法つかいプリキュア!」について

前年度のGOプリが186万件と、いまだ大きな数値を残しています。それを考えると、放送回数も残り半分を切ったまほプリはもう少し伸びてもいいと思うのですが、現状67万件と直近では2011年のスイートの74万件を下回る結果に。最終的な予想数値としては、個人的には90万件ほどになるのではないかと予想しています。

■年度別売上高との比較

検索ヒット数は、およそ年度別売上高とシンクロしていると言っていいでしょう。2014年のハピネスチャージプリキュアの辺りから売上は伸び悩んでいますが、検索数は伸びたままです。前述した作品の話題性といった面も大きいかと思われますが、Web上にコンテンツが残るトレンド寿命というのも、およそ2年程なのではないでしょうか。これは来年度、再び計測することで明らかになるであろうデータです。

まとめ:ハートキャッチの凄さを再認識

当初、僕が想像したデータは、初代「ふたりはプリキュア」はすでにシンボリックな意味合いが込められているため、検索結果は多くヒットするものの、その他ここ数年以前のプリキュアに関しては散々な結果になると思っていました。しかし、現実は違いました。

一概に過去作品ほど衰退している。わけではないのです。

確かに全体的に見れば、時間の流れと共に旧作のWebコンテンツは減少していくことに違いはありません。その流れの中にあっても、現在まで語り続けられるべきコンテンツに関しては、依然として残り続けているのです。そういう意味ではハトキャは本当にファンが多く、マーケティング的にもセールス的にも賑わった作品なのでしょうね。

この先、プリキュアシリーズが何年続くかわかりませんが、ある作品は残り、そしてある作品は消えていくことでしょう。自分の好きな作品がこうして消えていく様は物悲しくも感じます。しかし僕は思うのです。あくまでも、全体的に見ればそういう傾向があるというだけで、検索結果に残った数がプリキュアの優越ではない!と。

そう、データとして残らない。自分の心の中にだけある「好き」という気持ちは不滅なのです。

それがいつまで心に残るように…、食らえこの愛。こぶしパンチ

(キュアコグレ)