気象台が崖から落ちそうに…今年のロシアの夏はデンジャラス

ロシアの北極圏の夏はデンジャラス

ヴィゼ島にある気象台 image by Ivan Mizin/WWF-Russia

ロシア、まじでヤバいってよ!

この世の果てに浮かぶ小さな島では、気象台が今にも崖から落ちそうな状態に…。ロシアのヴィゼ島では、とても速いペースで海岸線が後退していると発覚しました。ヴィゼ島とは岩や永久凍土、雪からなる荒涼とした孤島で、北極海の真ん中、カラ海の北側に浮かんでいます。最寄りの陸地、ウシャコヴァ島までは北に向かって87マイル(約140km)。人間も住んでいますが、この島はセイウチ、ゾウゲカモメ、ホッキョクグマの生息地なのです。 

ロシアのヴィセ島

カラ海にあるヴィゼ島(赤塗り部分)の位置 image by Wikimedia

連邦の新たな自然保護区の選定するために衛星写真を調べていた氷河学者Alexander Aleynikovさんは、ある驚くべき事実に気づきました。2009年から2016年にかけて、ヴィゼ島の海岸線は242フィート(約74m)も後退していたのです。こんなに急速に海岸線が浸食するのは滅多にないことです。

ロシアの北極圏の夏はデンジャラス、遠くから

image by Ivan Mizin / WWF-Russia

WWF(世界自然保護基金)ロシアの気候変動・エネルギープログラムのOksana Lipkaさんはこの事実について、「以前からロシアそして世界においても、海岸浸食のペースがもっとも著しいのはノヴォシビルスク諸島(別名:ニュー・シベリア諸島)だと考えられていて、年に5~15m、強い嵐のあとは20mほど浸食されていました」と語っており、「ヴィゼ島での海岸浸食のペースのほうが速そうだ」と続けています。

今年のロシアの北極圏の夏はデンジャラス、ヴィセ島衛星写真1

今年のロシアの北極圏の夏はデンジャラス、ヴィセ島衛星写真2

上下画像はどちらもヴィゼ島の衛星写真(左は2009年、右は2016年)image by Alexander Aleynikov / WWF-Russia

ではなぜヴィゼ島が海に蝕まれているのか? WWFによれば、気候変動のせいで自然現象である浸食が加速しているんだとか。さらに記録的な猛暑によって、島周辺に海氷がない状態になり、強い波が発生することでも永久凍土の海岸線が浸食されているとのこと。そのうえ海面上昇の問題もあります。

今年の猛暑のせいで既にシベリアでは炭疽菌が蘇り地面がぶよぶよになり、大規模な火事が発生するなど、不気味な現象のオンパレード状態です。そのうえ、温暖化が2倍の速さで進む北極圏では恐ろしいペースで海岸線が後退しつつあるなんて…。近い将来、私たちもこういった問題に直面するということなんでしょうか。

source: WWF Russia

Maddie Stone - Gizmodo US[原文

(たもり)