Twitterがオバマ大統領のQ&A用に荒らし対策フィルタを極秘開発していた?

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    社内で反対されないように、こっそりやってた。

    2015年5月、Twitter上で米国のバラク・オバマ大統領に直接質問できる#AskPOTUSというイベントがありました。イベントはつつがなく進みましたが、ちょっとつつがなさすぎたかもしれません。というのは、暴言とか攻撃的なツイートが出てこないようにするフィルタ的なプログラムが使われていたらしいんです。Buzzfeedによれば、そのプログラムはTwitterの当時のCEO、ディック・コストロ氏の指示によって、社内でこっそり作られていたそうです。

    Buzzfeedに情報提供したTwitterの元幹部社員などによれば、フィルタプログラムは暴言を判定するアルゴリズムも含めて自前で作られました。が、自動的にフィルタできるのも限界があるので、足りないところは人手で排除していたとする証言もあります。

    コストロ氏の判断は、反対を恐れて会社の幹部にも知らされていなかったと言われています。Twitterはこれまで、言論の自由をきわめて重視するスタンスを取っていました。たとえば2011年、共同創業者のビズ・ストーン氏は「The Tweets Must Flow(ツイートは流れなくてはならない≒フィルタしてはいけない)」と題したポストでこう言っています。

    ユーザーがツイートしようと決めたことについて、つねに賛成しているわけではありません。でも中身について我々がどう見ているかに関係なく、私たちは情報を流し続けています。

    イベントのためとはいえフィルタを使うのは、Twitterにとって大きな変化のような気がします。またオバマ大統領だけでなく、ケイトリン・ジェンナーによるQ&Aイベントのときも同様のフィルタが使われたという情報もあります。セレブリティだけ特別扱いして不快なツイートは見せないのだとしたら、それもまたすっきりしないものがあります。

    ただここ2年ほど、コストロ氏も、その後を継いでCEOに返り咲いたジャック・ドーシー氏も、Twitter上でのいじめに関してはもっとうまくコントロールする必要があるという見解を公式に示しています。ドーシー氏は今年7月の投資家向け発表会の中で「誰も、Twitterでのいじめのターゲットになっていいはずはない」、「我々はもっとうまくやらなくてはいけない」と発言しました。

    ただ方針を示しただけじゃありません。最近Twitterは、リブート版『ゴーストバスターズ』の女優レスリー・ジョーンズへの嫌がらせを扇動したとして、保守系メディアセレブリティのマイロ・ヤノポロス氏のアカウントを停止しています。

    でもBuzzfeedの記事が公開された後、コストロ氏はTwitterでこうコメントしています。


    1/まったくナンセンスで笑えるほどの間違い。オフレコじゃなくちゃんと話す人なら、誰でもそう言うはず。ひどい。

    リンクも貼らないよ。

    2/Twitterで信頼と安全性がどう機能しているか、まったくの基本を理解していないようだ。煽りたいだけのナンセンス。

    …と、記事内容を全否定する姿勢です。その後Twitterが出した公式ポストも、BuzzFeedの記事を基本的に認めないトーンです。(太字は訳者)

    今日のBuzzFeedの、安全性に関する記事に関し、我々は昨晩コメントを求められましたが、今日読むまでにその記事の一部すら読んでいませんでした。ディテールに関して不正確な部分やアンフェアな描写があると感じていますが、BuzzFeedとやりとりするよりも、Twitterをより安全な場にするという仕事を続けます。やるべきことはたくさんありますが、我々はこの問題に強い意志を持って取り組み、フォーカスしていることを知っていただきたいです。また間もなく新たな情報を共有できると思います。

    ただこの件で大事なのは多分、オバマ大統領のQ&Aのときにフィルタが使われたかどうかじゃなく、そういうものをCEOがこっそり作らなきゃいけないほど、荒らしとか暴言への対応についてTwitter内部が割れているってことなんじゃないでしょうか。数日前には、「2017年にTwitterがいじめ問題で閉鎖される」というデマがTwitter上を駆け巡りましたが、それを信じて拡散してしまう人が結構な数いたこと自体、この問題の大きさを示しているようです。

    source: BuzzFeed、Twitter[12]、The VergeMashable

    Michael Nunez - Gizmodo US[原文

    (miho)