Uberの2016上半期は1276億円の大赤字、上手くいっているはずなのになぜ?

Uberの2016上半期は1276億円の大赤字

あれ、Uberって資金状況厳しいの?

シェアライドサービスの代表格Uber(ウーバー)が、2016年上期の損失額12億7000万ドル(約1276億円)と、テクノロジー企業としては前例のないほどの大赤字を記録しました。

2000年にAmazonが14億ドル(約1406億円)の損失を計上したのか過去最大級とされ、当時のCEOジェフ・ベゾスは15%の従業員を解雇せざるをえない結果となりました。Uberはシリコンバレーの教訓ともいえる「先に成長せよ、お金は後からついてくる(grow first, make money later)」を全力で実践しているのは明らかで、世界中の都市に進出するためのコストが拡大するのは驚くことではありません。

しかしBloombergによると、この2016年上期の巨大な損失のほとんどは、Uberのドライバーに対する補助金によるものなんだそうです。

今年の初めにも、同様に「Uberの巨額の損失」に関する文書がThe Informationによってリークされましたが、その中でUberが2015年上期には27.2億ドル(約2726億円)をドライバーに支払っていたことが明らかにされています。

現在Uberは必死に(そして静かに)、ドライバーの流出を食い止めようとしています。北米での乗車料金の値下げは新しい顧客にはとても魅力的でしたが、一方で、ドライバーの賃金の最大30%をUberが取り分として差し引くようになりました。

いくつかの都市では一時的な時給保証を定めたようですが、Buzzfeedの記事によれば、依然として全国の都市でドライバーの賃金の約3分の1がUberの取り分となっています。

最近のForbesのレポートによれば、2015年のグロス・ブッキング(ドライバーの取り分を引く前の総売上額)は増加、これはUberのビジネスが上手くいっている最大の指標でもあります。でもドライバーが減ると、売り上げも減る。単純な図式ですね。

最終的に、Uberはドライバーを削減して、巨大な利益を得ることを目論んでいます。

今月初めに、Uberは自動運転システムを搭載したボルボ「XC90 SUV」を100台、ペンシルバニア州ピッツバーグで試験運用することを発表しました。さらにUberは、自動運転トラックの「Otto」を買収。ドライバー不在のカーテクノロジー掌握に、躍起になっています。Uberの最終的なビジネスプランは、現在何百万人もいるUberのドライバーたちを自動運転車によってすべて置き換えてしまうことですね。

明らかなのは、人間のドライバーは「コスト」であるということ。Uberは、ドライバー不在の移動のシステムを率先して構築しようとしています。

アプリのボタンひとつで無人のタクシーが呼べて好きなところに行けるようになる未来はワクワクする一方、安全面や雇用の問題などを考えるとちょっと怖いですね。その前に倒産しないといいけれど…。

Michael Nunez - Gizmodo US[原文
(mayumine)