PS4やXbox OneでのFPSプレイを大変革するUSBハブ

PS4やXbox OneでのFPSプレイを大変革するUSBハブ

ゲーム側で対策されそうですが…。

FPSを熱心に、あるいはプロとしてプレイする場合、キーボードやマウスはほぼ必須というのが大多数の意見です。もちろんコントローラーでも不可能ではないし、楽しむにはまったく問題はありませんが、マウスの狙いの素早さや精密さに対抗するのは非常に困難です。そんな中、コンソールゲーム機でFPSをやりこむ人たちの中でうわさになっているUSBハブがあります。トップランカーがみんな使っているとさえ言われている「Xim4」とはどういうものなのか? 米GizmodoのAlex Cranz記者が体験してみました。

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家庭用コンソールゲーム機とPCは、常にユーザー同士が戦争状態にあります。お互いにどちらが優位であるかで常に言い争いになるわけですが、そんな両派ともに認めることがひとつ。どれだけPS4やXbox Oneを愛していても、FPSのプレイに関してコンソールはどうしてもPCに水をあけられてしまいます。人間の指は、ジョイスティック2本とトリガーボタンで相手の頭をヘッドショットするようにはできていないのです。「Xim4」USBハブの素晴らしい点は、口汚くボイスチャットで罵ってくるティーン・エイジャーを打ち砕けるということです。キーボードとマウスで。

コンソールゲームを作っている人間からするとこれはやや面倒なことです。現在、2大コンソールは両方ともキーボードとマウスに対応していますが、Destinyやオーバーウォッチではコントローラーのプレイヤーとのバランスを考慮し、それらのデバイスは禁止されています。僕もコントローラ派の一員だったのですが、オーバーウォッチで徹底的に叩きのめされたある週末、自分のプレイを向上させるためのリサーチを始めました。そしてRedditを読むと、多くの人がXim4をイチオシするか、「コンソールプロがイチオシしている」と証言していたのです。

Redditユーザーの1人は、「PS4のトップランカーはみんな使っている」とまで言っていました。

この証言の裏をとることは出来ませんでしたが、Xim4を使って自分で試してみてもいいと考えました。もしかしたら成績も向上して、普通から少し平均より上くらいにはなれるかも知れません。Xim4は魔法のような技術で、ゲーム開発者が設けたブロックを回避し、PS4のオーバーウォッチ(あるいは他のFPS)をPC版とほぼ同じにしてくれるのです。

PS4やXbox OneでのFPSプレイを大変革するUSBハブ、Xim4

Xim4の使用に必要不可欠なもの一覧

しかし、成功への道はプラグ・アンド・プレイというわけにはいきません。125ドル(約1万2500円)のXim4は厳密にはハックなので、思い通りに素早く旋回してホイールクリックでパンチを繰り出すには設定に時間がかかります。まず公式ウェブサイトに行って、自分のキーボードとマウスがXim4で動作するかを確認します。そして同様にXim4が目的のゲームに対応しているかどうかも調べます。

すべてをチェックしたうえで125ドルを支払って購入し、キーボードとマウスをハブに繋ぎます。その後コントローラーをハブに繋ぎ、ハブをコンソールに繋ぎます。簡単に言うとXim4はコントローラの信号をハイジャックし、マウスとキーボードからの入力をコントローラーから来ているように見せかけ、開発者のキーボードとマウスへのブロックを迂回するというわけです。

しかし、これからまだ細かい設定を行なえるようにしたり、Xim4に対応させるゲームを選択したり、キーの設定をコントローラーに割り当てる作業が待っています。これらはPC、Mac、Android、iOSに対応しているXim4 Managerを通して行ないます。

Xim4 Managerは、いかにもハックな感じのガサツなデザインのソフトウェアですが、プロフィールを保存して、オーバーウォッチのキャラクターごと、バトルフィールド4のクラスごとにそれぞれマッピングを変えることができます。プロフィールごとの設定には時間がかかるうえ、簡単ではありません。もしXim4を買って30分以内に遊び始めることを期待しているなら、それは諦めたほうがいいでしょう。キーのバインディングとセットアップは数分から10分かかり、そこからは細かい調整をかなりしなければなりません。

1PS4やXbox OneでのFPSプレイを大変革するUSBハブ、設定

ゲームを選び、マウスの設定を調整し、キーをうまーい具合に割り当てて…

マウスの設定は特に複雑です。コントローラのジョイスティックは精密さに欠けます。だからトップゲーマーはマウスを好むのです。しかし、コンソールのゲーム開発者はそれを補うためにエイムアシスタンスというものを導入します。これは、標的をレティクルに収めるのを補助するため、プレーヤーの次の動きを予測して自動的に狙いをつけるものです。

聞いた感じは良いのですが、特に本人のエイムが正確であればあるほど、実際には不自由に感じてしまいます。ここにさらにマウスの操作感を足すと、レティクルの位置取りはメチャクチャになります。スクリーン中をカクカクと行ったり来たりしたかと思えば、ゲーム機がおかしくなったのかと思うほどにゆっくり動くこともあります。なので、設定をかなり調節する必要があり、特にオンボードメモリのある高級なマウスの場合は顕著になります。つまり、コンピュータを通じてマウスの設定を調節し、プレイするゲーム内での設定をさらに調節するということです。

この複雑なセッティングは、Xim4を使ううえでの大きな障害のひとつです。もうひとつは、Xim4は接続されているコントローラを充電しないことです。なので、ゲーム中にコントローラの電池が切れた途端、ただのプラスチックの重しと化してしまいます。

しかし、設定のハードルを飛び越えてしまえば、その体験は至上のものです。もちろん、どのキーをどのボタンに割り当てたか忘れてときどき見返したりもしましたし、Xim4を使ったからといって僕の平凡すぎる命中率が奇跡的に向上したりはしません。

ただひとつ言えるのは、プレイ中はまるで神になったように感じたということです。マルチプレイヤーゲームでハックを使った経験はありませんでしたが、その魅力が今ならわかります。ちゃんと命中する弾の数が明らかに増えているからです。反射神経に頼ったプレイスタイルは、自分にはどうしてもコントローラーではできなかったし、マウスを使っていてもそこまでうまいわけではありませんが、それでも「周囲のプレーヤーより少し上に立てた」というだけでも十分です。

好きなFPSゲームで行き詰まっていたり、ただ単にPCゲーマーがなぜマウスとキーボードにこだわるのかを知りたい人には是非オススメです。125ドルでXim4を買いましょう。コンソールでスーパーパワーに最も近い力が手に入るかも知れませんよ。

PS4やXbox OneでのFPSプレイを大変革するUSBハブ

README
・簡単だけど、煩雑なセットアップ
・初心者には手に余る、膨大なカスタマイズ
・キーボードとマウスをコンソールで使える
・キーボードとマウスをコンソールで使えるって素敵
・オーバーウォッチでトレーサーの魅力がやっとわかった
・他のFPSのスナイパーの魅力も

images by Alex Granz/Gizmodo

Alex Cranz - Gizmodo US[原文

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