グーグルのAI bot搭載の真打ちメッセージアプリ「Allo」登場

グーグルのAI bot搭載の真打ちメッセージアプリ「Allo」登場 1

新しいコミュニケーションツールとして浸透するだろうか?

メッセージのやりとりは、スマートフォンには欠かせません。AppleFacebookSnapchatも、LINEも、楽しく簡単にメッセージをやりとりできるように日々工夫を重ねています。Google(グーグル)は、今年の5月に開催されたカンファレンスGoogle I/Oで、メッセージングアプリGoogle Allo」を発表しましたが、ついにiOS版とAndroid版で正式公開、誰でもダウンロードして使えるようになりました。

Alloは一見、今まで使ってきたようなメッセージングアプリとそんなに変わらないUIです。FacebookメッセンジャーiMessageのように、ステッカーや写真やファイルを送ったりすることができます。特にステッカーは、Googleのメッセンジャーやハングアウトとほとんど一緒ですね。じゃあ、他と何が違うのかというと、GoogleのAI(人工知能)の技術が搭載されている点です。

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まず、メッセージが届くと、Alloは返信内容を自動生成して提案してくれます。よくあるフレーズとしては「OK」や「了解」といった感じ。これらのフレーズを送るだけなら、たった一度の画面タップで返信完了です。自動生成された返信メッセージは、スマートフォンの通知ウィンドウか、Alloアプリ内から簡単に送信可能。例えば「ごめん、10分遅刻する」とメッセージが来たならば、自動的に「了解」と返事できるようになるわけですね。

今のところ、Googleが自動生成するメッセージ内容はシンプル。返信内容のデフォルトリストをすべてのユーザーに提供しているようなので、まだ返事の内容が洗練されていないのでしょう。でもユーザーが使い出したら、その人がよく使うフレーズややりとりを学習して、どんどん使いやすくなっていきます。例えば、「www」よりも、「(笑)」を使う人なら、どんどんカスタマイズされていくみたいな感じです。GoogleのAIが、プライベートなメッセージのやりとりを全部スキャンしていると思うとちょっと不気味かもしれませんが…。でも少し使ってみましたが、便利さの方が勝るんじゃないかと感じました。ただ、秘密にしたい情報をやりとりするなら、他のアプリを使うのが良いでしょう。

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大きな特徴としては、Googleアシスタントによるチャットボット機能も搭載しています。AlloのGoogleアシスタントに質問すると、位置情報から天気を教えくれたり、近くのレストランを教えてくれたり、道案内をしてくれたり、WEBサイトやYouTubeの動画などを検索して表示してくれます。SiriやCortanaやAlexaのように、音声でも質問することができます。ただし「日本語はまだ勉強中」のようで、現在は英語でしか応答してくれません。日本でGoogleアシスタントを利用できるようになるのは「年内」の予定です。(かつてのSiriのようだ…)

今のGoogleアシスタントができることは限られていますが、これから可能性は無限に広がります。AIによってどんどん学習し、賢くなり、もっと複雑な要求にも応えてくれるようになるでしょう。例えば、カレンダーの状況を見て、いつアポイントをいれるのが適切かサジェスチョンしてくれたり、ホテルやフライトを探してくれるようになったり。

とはいえ、本当に「使える」ようになるために、Googleアシスタントは、検索履歴、地図、Drive、カレンダー、その他グーグルのありとあらゆるサービスと連携してデータを集めていかなくてはならないのですが、自分のプライバシーをGoogleのAIに全部見透かされていると思うと、これまた不気味に感じるかも。でもAIが賢くなってより便利になるのなら大歓迎。

そして最後に重要な機能、「Incognito Mode(匿名モード)」も提供しています。シークレットモードでは、エンド・ツー・エンドのメッセージ暗号化を行い、様々なレベルで2者間のセキュリティレベルを設定できるほか、設定期間の経過後にメッセージを破棄する機能があります。期限付きメッセージは、期限が切れるとGoogleのサーバーにメッセージは保存されない、もしくはシグナルプロトコルで暗号化された状態で補完されるので、Googleもメッセージを読むことはできません。

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Incognitoモードは、暗号化のためのシグナルプロトコルを利用していて、SignalやWhatsAppといった他のメッセージングサービスでもスタンダードな仕様です。Incognitoモードでは中間者攻撃の恐れがあるため、Googleアシスタントは有効にできません。暗号化されたメッセージは、送り主と受け手しか読めないので、AIアシスタントは、このメッセージを読み取ることができないからです。

他には、スワイプで文字サイズを変更したり、強調したメッセージを送ったりすることができる「シャウト機能」写真に文字などを描いてメッセージとして送信することも可能です。

ただ、現状の問題は新しすぎて誰も使ってないので、Googleアシスタントに英語で話しかけるしかやることがないことかな。

Michael Nunez - Gizmodo US[原文

(mayumine)