Airbnb、人種差別によって泊まれない問題を認め対策を発表

Airbnb、人種差別によって泊まれない問題を認め対策を発表

根深いです。

空いている部屋や外出中の家を貸し借りするサービス、Airbnb(エアビーアンドビー‎)。以前から人種によって宿泊客を差別するホストの存在が問題になり、集団訴訟まで起こされていました。

そこでAirbnbは、自社のサービスにおける差別の実態を調査し、調査結果とその対策を発表しました。

その調査結果は、34ページにわたる報告書にまとまっています。そこでは、マイノリティーの人が宿泊場所を予約しづらかったり、差別を受けてAirbnbに報告した人が、適切な対応を受けていなかった実態が認められています。差別を訴えたのにも関わらず、Airbnbから完全に無視されるケースもありました。

そんな現状を改善すべく、Airbnbはいくつかの対策を発表しました。まず、今年11月以降は全ユーザーに対し、「コミュニティー・コミットメント」への同意を義務付けることとしました。以下のような誓約です。

我々は、どんな人でも、どこの出身でも、どこに行っても、Airbnbコミュニティーに所属できるべきだと考えます。このコミュニティーに参加することで、ユーザーはこのコミュニティーの仲間すべてを、人種や宗教、出身国、障害、性別、ジェンダー、性的指向や年齢にかかわらず、敬意を持って、決めつけや偏見なく扱うことを誓います。

また、ホストの事前承認なしで短期レンタル予約が可能になる「インスタント・ブック」の拡充や、ウェブサイト上でゲストの写真を目立たなくする実験、差別対策専任チームの設置といった施策も報告書にまとめられています。そして、差別が原因で宿泊先を予約できないと思われるユーザーがいれば、Airbnbが主体となって宿泊先を確保するともいっています。

これらの施策が、どれくらいの効果があるかまだわかりません。というのも、差別の表われ方はひとつではないからです。

たとえば、New York Timesが発見したワシントンD.C.のとあるホストは、以下のように「ハウスルール」の中でバスで来る人の宿泊を拒否しています。一般的にバスのほうが電車や飛行機より安く移動できるので、平たくいえばたぶん「貧乏人お断り」ということなのですが、このホストはそれを「バス利用者お断り」という形でオブラートに包んでいるということです。

Airbnb人種差別によって泊まれない ハウスルール

このハウスルールの件について、米GizmodoがAirbnbに問い合わせたところ、「現在調査中だが、適切な対応を取りたい」との返答がありました。

Airbnbみたいなシェアリングサービスって、利用する側もされる側も、まず相手を信用するところから始めないと成り立ちません。そこに昔ながらの差別感情が脈々と生きているっていうのは、悲しいことであると同時に、サービスを広げていくためにも改善すべき大きな課題です。

世の中から差別が消滅しない限り、完全な解決に至らないかもしれません。しかし、このようにサービス単位で差別問題の改善に向けてアプローチしていくのは、今後重要になるかもしれませんね。

source: New York Times

William Turton - Gizmodo US[原文

(福田ミホ)