iPhone 7ファースト・インプレッション。見た目にダマされちゃいけない

iPhone 7は過去最高に「洗練された」製品だ!とApple(アップル)は今日の発表で力説してましたが、これは裏を返せば、去年のモデルと見た目は大して違わないということ。

新色のジェットブラック(光沢のある黒!)、アンテナラインのデザイン替え、阿鼻叫喚のヘッドフォンジャック撤廃を除けば、iPhone 7もiPhone 7 Plusもパッと見は旧モデルと区別がつきません

iPhone 7をファーストインプレッション ジェットブラック

ある意味、これは当然の流れかと。Appleはこの10年いろいろ冒険してきたので、ここらで少し落ち着いてもいいタイミングです。ラディカルな飛躍は消え、じりじり完成度を高めていくアプローチ。それが今は好まれているのかもしれません。

ただiPhone 7は見た目に似合わず、中身はなかなかラディカルなやつなのです。

ホームボタンがボタンではない不条理

Appleが来年ホームボタン殺す殺すと言われつつ、今回は辛うじて生き残ったボタン。ただ、ボタンと聞いてイメージするボタンとは随分かけ離れています。ガッチリ固体で、動くパーツはゼロなんで、果たしてこれをボタンとよんでいいものやら迷うぐらい。押すのとタップするのは、「taptic engine(iPhone 6sの 3D Touchみたいに手にビビッとくるやつ)」で圧力を感知して区別してくれます。

最初触ったときには、ビビッときて驚く驚く。電気ショックみたい。でもまあ、クリックするとパーツが動くボタンではないんですが、バイブレーションは感度抜群なんで、あたかもボタンを押してるかのような感覚で使えますよ。

残念なのは…やっぱりこの…ボタンがバイブっていうのがちょっとね…。現モデルのiPhoneでTouch IDとかApple Pay使うときの微かなバイブじゃないんです。もっと深くまでビビッと強くくるフィードバックなんですよねーはい。

iPhone 7ファーストインプレッション ホームボタン

ホームボタンをデモしたAppleの人に聞いてみたら、「数分で慣れたよ」って言ってました。個人差あるのかもね。今まで指先でバイブレーション感じた経験がない人はこの感触に慣れるまでに時間かかりそうです。

もっとも、ホームボタンの「クリック」感度は調節できるし、もっと広くカスタマイズできるようになりそうな気配ですけどね。感度はデフォルトでレベル2になってます。そこから強く押す、弱く押す、という風にクリックの強さを好みで加減できます。個人的には一番軽めの「1」がしっくりきました。

バイブレーションには抵抗ある人も、ボタンというパーツを取っ払って得られるメリットは見逃せませんよ。これだったらホームボタンがくっついて動かなくなる心配もないし、何回も壊れる心配もなし。それにトイレに落としても完全防水なので、洗って米びつに突っ込んで祈るように乾くのを待つ日々ともおさらばです。防水・防塵スマホはとっくの昔にSamsung、ソニーなんかが出してますけどね。iPhoneもやっとこ到達です。

新カメラはポテンシャルが半端ない

iPhone 7ファーストインプレッション デュアルカメラ

iPhone 7とiPhone 7 Plusはカメラがすごいです。暗所撮影に力を入れ、色を正確に再現してピントも改善してます。特に話題なのがiPhone 7 Plusのデュアルカメラで、これはどっちも1200万画素。スマホのカメラでは史上最強です。

2つの異なるレンズを組み合わせたところがポイントですよね。片方はiPhone 7背面と同じ28mm広角レンズ(F1.8)。もう片方は56mmの望遠レンズ(F2.8)。カメラを切り替えるだけで、2倍光学ズームができちゃう。引き伸ばすだけのエセデジタルズームとは似て非なるものです。

デフォルトで使うのは28mm広角レンズのほうですね。「1x」ボタンを押すと、すぐ「2x」モードが出てきて、望遠レンズでズームインできるんです。

さらにデジタルズームに切り替えると10倍までいけます。試しに「10x」で撮ってみたら、ただの劣悪デジタルズームの写真になりましたが。それでもちょっと使ってみた限りでは、巷のデジタルズームよりはノイズが少ない感じでしたよ。

「5x」ぐらいまでだと、すんごいきれいで、正直ぶっ飛びました。グレイがかるデジタルズーム臭さは残るものの、エッジの歪みとブツブツボケは普通よりずっと目立たなくなってますね。

iPhone 7/7 Plusのカメラ性能がすごい

image by Dan Rubin

残念ながら、iPhone 7 Plusで一番話題の被写界深度(DOF)モードが使えるのは、もう少し先になりそうです。これは2つのレンズで「人物くっきり+背景は丸ボケ」の素敵な写真が撮れる機能。サンプル見たら、すばらしかったです。しかもうれしいことに、Appleはこの機能もデベロッパーに開放するんですってよ?

私の普段使いのカメラは「Sony RX100 Mark IV」です。iPhone 7 Plusよりいい写真は撮れますけど、カメラを別に持ち歩きたくないときに無理して持ってくほどの違いがあるのかって聞かれると微妙です。

最低限これだけはいえる

iPhone新モデルはこれまでで最高のiPhoneです。ちょっとしたマイナーアップグレードだけど、年内バカ売れしそうですね。Appleがちょっとこれまでと違うアプローチを試しているのは好感がもてるし、スマートフォンの技術を一歩先に進めようとする姿勢もみえます。

まあ、このホームボタンはちょっとね、死ぬかもですが。カメラをいざ使ってみたら、Appleの宣伝ほどでもなかったな…ってこともあるわけで。でもこれまでにない変化だなーという第一印象です。ほんの触り程度で、完全なiPhone 7レビューじゃないけど、あの見慣れたアルミの筐体も脱げばすごいんですってなことで。

Christina Warren - Gizmodo US[原文

(satomi)