Apple Watch Series 2はiPhoneなしで使えるか。江ノ島ハンズオン

iPhoneからの脱却。

昨年の春、ウキウキして初代Apple Watchを購入した私を待っていたのは戸惑いでした。素晴らしいデザインに先進的な機能こそ搭載していたものの、何もかもが遅くて使いづらかったのです。

そして、今年9月16日に発売された「Apple Watch Series 2」。外観は初代モデルから大きくは変わらないものの、最新OSに新型プロセッサ、それにGPSの内蔵でユーザビリティが向上したとうたわれています。

はたしてApple Watch Series 2は毎日使える腕時計のレベルにまで進化しているのか、そしてiPhoneなしではどこまで機能するのか…。あえてiPhoneと連携せずにApple Watch Series 2と共に江ノ島まで遠出し、検証してみました。

パーティーにも持っていけるデザイン

20160918nw3.JPG

まず、GPSの検証の前に外観や基本的な機能を見ていきましょう。Apple Watch Series 2がフォーマルな場にも持っていける数少ないスマートウォッチであることは間違いありません。美しく艶やかなステンレスのボディに上品なデザイン、そしてクラシカルな標準バンドの数々。

他のスマートウォッチと比較しても、高級感という意味では明らかに一線を画しています。

20160918nw4.JPG

本体のデザインやボタン類は初代Apple Watchからほとんど変わりません。特徴的なデジタルクラウンに背面のLED式の心拍数計、スライド式のバンド…。

初代Apple Watchを手にしたことがある方なら、Apple Watch Series 2に乗り換えても全く違和感はないでしょう。

20160928nw5.JPG

ディスプレイは2倍明るいOLED Retinaディスプレイを搭載。いつでもくっきりはっきり美しく、また日光下でも一度も見にくいと思ったことはありませんでした。

風のうわさでは、Apple(アップル)は最も先進的なディスプレイ技術をApple Watchで試していると聞きます。将来このような有機ELディスプレイが新型iPhoneにも搭載されるかもと思うと、楽しみで仕方ありません。

20160918nw6.JPG

さらに、耐水性能が向上したことでスイミングも可能に。また50メートルの耐水性能も獲得しました。初代Apple Watchも生活防水程度は可能でしたが、Apple Watch Series 2ならより安心して水場に持ち出せそうです。

また、スイミングの後には本体内部の水を吐き出す機能も搭載。可愛らしいピポポッという音とともに、水が排出されます。

20160918nw7.JPG

サイズは42mmと38mmモデルの2種類。私が購入したのはApple Watch Series 2 ステンレススチールケース サドルブラウンクラシックバックルの38mmモデルです。

38mmモデルは女性だけでなく、スマートウォッチをつけていることをアピールせずに自然に使いたい人にもぴったりです。一方、42mmモデルは画面が見やすく操作がしやすいというメリットがあります。

Apple Watch Series 2をiPhoneと連携せずに一日持ち歩いてみる

Apple Watch Series 2はiPhoneなしで使えるか。江ノ島ハンズオン 1

さて、Apple Watch Series 2の大きな変更点「GPSの搭載」。iPhoneを持ち歩かなくてもワークアウトの正確性が向上したり、地図で位置情報が利用可能になるはずです。

そこで、実際にiPhoneと接続せずに一日江ノ島まで外出し、Apple Watch Series 2のGPS機能を試してみることにしました。

20160918nw9.JPG

まず、iPhone 7のBluetoothをオフ。これでApple Watch Series 2とiPhone 7との接続が解除されます。

地図アプリで自宅から江ノ島までの経路を調べると、徒歩や車の案内は利用できるのですが電車による乗換案内が利用できませんiOS 10の日本での乗換案内機能がまだ開始されていないためでしょう。

20160918nw12.JPG

20160918nw10.JPG

最寄り駅まで到着。Apple Watch Series 2の地図アプリを見ると、きちんと自分の位置を把握していることがわかります。さらに、ワークアウトでは歩行した距離や活動量の計測が正確に表示されます。

20160918n14.JPG

20160918nw13.JPG

こちらはwatchOS 3から新たに搭載された「コントロールセンター」と、アプリを素早く切り替えられる「Dock」。コントロールセンターでは機内モードやサウンド、バイブレーションなどの設定が変更でき、Dockでは素早くアプリを切り替えられます。

とくにDock機能の使い心地が素晴らしく、まるでiPhoneでアプリを切り替えるように切り替えられます。一度使えば「今までどうしてこれができなかったの?」と思ってしまうくらいよくできたDock機能ですが、進化とはそういうものなのでしょう。

20160918nw17.JPG

20160918nw15.JPG

そして、目的地の江ノ島に到着。相変わらずワークアウトは正確な歩行、消費カロリーに関するデータを捉え、地図アプリも自分の位置を把握し続けています。

しかし地図アプリで検索機能を利用しようとすると、ごらんのように「インターネットに接続できませんでした」とのエラーが出てしまいます。また地図の拡大や縮小でも、同じような表示が出ることがありました。

確かにApple Watch Series 2ではGPSの搭載によりできることが増えましたが、それでもiPhoneなしでは機能のいくつかに制限が出てしまったのが事実です。

20160918nw18.JPG

さらに、家を出てから7時間ほどでバッテリー減少による「省電力モード」に移行されてしまいました。ワークアウトや地図アプリで一日中GPSを酷使し続けた影響でしょう。

なお、Apple Watch Series 2はバッテリーが最大18時間持続する案内されており、通常の利用方法ではこのように急速にバッテリーが減ることはありません。

Apple Watch Series 2は誰にでも勧められる

20160918nw20.JPG

20160918nw19.JPG

このように一日中Apple Watch Series 2を利用しての感想は、「やっと人にも勧められるスマートウォッチが出てきたな」ということです。初代モデルはギークな友達ならまだしも、自分の家族や友人に使わせるのは正直悩むところがありました。

しかしApple Watch Series 2は高速化したwatchOS 3や「S2デュアルコアプロセッサ」のおかげで、いつでもさまざまなアプリや機能に素早くアクセスできます。今後はApple PayによるSuicaの支払いに対応することにより、ヘルスケアやフィットネスの枠を飛び越えた「日常生活を豊かにするスマートウォッチ」への進化も予定しています。これだけ美しい本体にスムーズに動作する機能を融合したスマートウォッチは、Apple Watch Series 2をおいて他にないのではないでしょうか?

ただし、GPS機能の追加による恩恵は限定的なものでした。また、バッテリーの持続時間も初代Apple Watchの18時間から変化していません。もし将来のApple Watchの進化を予想するとすれば、モバイル通信機能への対応。単体でインターネットへアクセスが可能になるかもしれません。

20160918nw21.JPG

とはいえ、Apple Watch Series 2の購入から数日たった私の素直な感想は「買ってよかった」でした。初めてのスマートウォッチとして、あるいは誰かへのプレゼントとして、Apple Watch Seires 2は最適な選択肢となりそうです。

source: Apple, iFixit

(塚本直樹)