自らをポップアートとして描く「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ビフの現在

自らをポップアートとして描く「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ビフの現在

言葉の代わりにアートで語ります。

タイムトラベルSF映画の金字塔「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、悪役ビフ・タネン(とその血族)を演じた俳優トム・ウィルソン。彼は現在、俳優業の他にもコメディアンや物書きなどとしても活躍しています。

しかし、彼が一番心血を注いでやっていることは絵画の制作。しかも、ビフポップアートに落とし込んだ平面作品の制作です。トム・ウィルソンがアートやその趣旨について、ビデオ・エッセイで語っています。

こちらはNerdistが取り上げた、Tom Wilson本人が公開した動画。

「BTTF」が30周年だから何だ? 俺には話すことなんて何もない

と言うトム。30周年についてのコメントを求められることは多々ありましたが、彼の作品がその答えだと話します。

音楽の種類で「フーガ」というのがありますが、これは前に出た主題や旋律が次々と追いかけるように演奏される遁走曲のことでもあり、また心理学では自己喪失感が起こる解離性障害のことを指します。トムはその答えとなる絵をポップ・フーガだと表現し、そのように言っても良いだろうと考えているそうです。

自らをポップアートとして描く「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ビフの現在2

自分が長年演じてきたビフというキャラクターが世界中で有名になり、ポップ・アイコンになったことで、子どもの頃に多大な影響を受けたポップアートにビフを投影するようになったトム。

特に、アンディー・ウォーホルの作品が消費される物をテーマにしていることもあり、ビフというキャラクターが世界で消費されているととらえた結果でもあるようです。 強いて言うとアンサー・アートでしょうか?

自らをポップアートとして描く「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ビフの現在3

絵画の制作は即興の一人芝居のようだ

とも語るトム。演じることとアートの制作を同一線で見ているようです。過去の栄華にしがみつく人は多いかと思いますが、それを生産的に上手く昇華し、人生を謳歌している印象を受けます。言葉ではなく、アートで語る姿勢は芸術家です。

ペインティングからシルクスクリーン版画まで、アンディー・ウォーホルやロイ・リキテンシュタインのスタイルを模した彼の作品は、L.A.郊外のラグナ・ビーチの画廊に展示されている模様。ウェブサイトでは絵画だけでなく、さまざまな情報も見られるので、そちらも併せてどうぞ。

images: Tom Wilson, YouTube
source: YouTube, TOM WILSON via Nerdist

岡本玄介