Facebookが「ナパーム弾の少女」問題でノルウェー首相に平謝り

Facebook、「ナパーム弾の少女」問題でノルウェー首相に平謝り

最近謝ってばかりなような。

8日、Facebookは、ピューリッツァー賞を受賞したニック・ウト氏の写真「ナパーム弾の少女」を子どもの裸体が写っているとして検閲削除し、またしても大顰蹙を買いました。世界中からの批判の嵐が吹き荒れた後、Facebookはついに公式に謝罪して検閲を取り消しました。そこで終わるかと思われたのですが、なんとFacebookはさらに謝罪を行ない、ついにはノルウェー首相にまで謝罪しました。

「こういった決断は非常に困難で、時に間違った選択をしてしまうこともあります」。ロイターが入手した、Facebookの最高執行責任者であるシェリル・サンドバーグ氏がノルウェーの首相、エルナ・ソルベルグ氏に宛てた手紙にはそう書かれています。「明確なガイドラインがあっても、毎週何百万もの投稿をケース・バイ・ケースでスクリーニングするのは簡単ではありません。ともあれ、私たちはより改善していく所存です。私たちはコミュニティに耳を傾けて進化し続けていくことを約束します。間違いを正していただきありがとうございました

ソルベルグ首相のFacebookアカウントは最初の検閲時に一番の標的になり、検閲が撤回された後も首相はガーディアンに最初の決定を厳しく批判する記事(「Facebook had no right to edit history」/Facebookに歴史を編集する権利はない)を書いていました。Reuterによれば、その後は写真を戻したことに対して「非常に嬉しい」と語ったそうです。

当初、Facebookは検閲したことをこのように説明しました:

写真が象徴的であることは間違いありませんが、裸の子どもの画像を特定のものだけ許可する一方、他で禁止する境界線を引くのは非常に困難です。私たちは、ユーザーに表現する力を与えながら、同時に私たちの世界的なコミュニティにとって安全かつお互いを尊重できるバランスを探り続けています。その手段は常に完璧ではありませんが、それでも私たちは規約とその適用方法を改善し続けていきます。

しかし、すぐにその立場を逆転させました:

裸の子どもの画像は、通常であれば私たちのコミュニティ・ガイドラインに抵触していると判断され、国によっては児童ポルノとして扱われる可能性すらあります。今回の場合、この写真が時代の特定の瞬間を克明に描いていることの世界的な重要性を認め、国際的にも重要で象徴的な写真であることから、削除することでコミュニティを守るよりシェアを許可することの価値が勝ると判断し、Facebook上での写真の掲載を許可しました。

Facebookは何度行き過ぎた検閲で批判を受けてきました。謝罪は頻繁に行なわれますが、シェリル・サンドバーグ氏直々の平謝りの謝罪文は初めてです。ソルベルグ氏が首相という重要な立場にいるのは間違いなく大きなファクターになったでしょうが、Facebookの行動は興味深いと言えます。以前、Facebookのニュースキュレーターが保守派のニュースを意図的に制限していると米Gizmodoが報道した際、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏が保守派のリーダーたちと直接会った件を思い出させます。

もちろん、問題を起こしたメカニズムそのものが未だに健在では、サンドバーグ氏の謝罪に意味はありません。今後こういったことが減ってくれればいいのですが、どうにも近頃のFacebookを見ているとそんな気配がなさそうなんですよね…。

source: Reuter

Sophee Kleeman - Gizmodo US[原文

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